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改造実験〜堕ちる女達〜
官能リレー小説 - SF

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改造実験〜堕ちる女達〜 21


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「ご苦労様でした、スクイッド…貴女の実力なくしてはこうも容易に怪人は作れませんでしたから…これよりシイザ、カマロッソ、アルマージは私の衛兵…三騎士に命じます、立派に励むのですよ?」

「はっ!クイーン様、全てはジョーカーのために!」

後日、アジトにてクイーン直々の三人の任官式が執り行われた。 

拍手で迎えられた三人はクイーンから剣を受け取りそれを腰に刺し、幹部クラスの怪人衣装を身に付けクイーンへと忠誠を誓い、それに会わせるようにパーティーが始まったが…スパイダーは浮かない顔だった。

(同じ怪人なのに何よこの差はっ…クイーン様だって嬉しそうなのにっ…納得いかないわ!そもそもあんな怪人くらいっ!私だって!)

スクイッドの提案したシステムによる新型怪人…その性能差に悔しがるスパイダーは、シャンパングラスを叩きつけるように机に置いた。 


クイーンに対する愛は変わらないし、愛の結晶たるお腹のクイーンの子を授かったときの喜びはなかったし、クイーン自体が自らを寵愛してくれていることも、臨月のなかでボテ腹セックスを無理を言ってしてもらった時も、常に喜びに満ち溢れていたのは否定しないが、しかしそれでも今の状況下ではスパイダーの劣等感は拭いきれなかった。 

(私みたいな一般人じゃスクイッドやその他の怪人たちに叶わないのはわかっているわ…でも、それじゃなんのために私は怪人になってジョーカーにいるのよ!)

パワー、スピード、アーマー、テクニック…平均が全て9以上、尚且つ特殊能力を各自持っているスクイッド製の怪人に対してスパイダーの力はせいぜい平均値は5〜6がいいところだ、さらには特殊能力の糸も溶解毒もそれほど強いとは言えず、それゆえに歯痒い思いをしていたのは言うまでもないだろう。 

(なんとかしなくちゃっ…私はジョーカーに仕える怪人スパイダーなのよ…それなら、誰かに再改造してもらうか、幹部に取り立ててもらうしかないじゃないっ!) 


焦りばかりが大きくなるスパイダーは次第にそんな考えに囚われるようになり、どことなく仕事も…妊娠中のため少なくなっているとは言え、身が入らなくなり減らさざるをえない状況になっていた。

そんな中、スパイダーもついに臨月になり、出産が始まった。 

「あっ…あっ!あぁ〜〜っっっ!!!」 

ジョーカー内部にある産婦人科にて、ついに出産をしたスパイダーは、愛おしい我が子を抱き締めては、嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
性別は男児だが、スパイダーとほぼ同じ能力を持つ子供だ、今後も彼女が出産し続ければジョーカーによって強力な戦力となるであろう。
何しろ戦闘員より強力な怪人が簡単に“量産“できるのだ。今のところ成長という短所があるが
それを早期に解決できればスパイダー兵団ともいうべき強力な部隊を編成し、組織は更に戦略的に征服計画を推進、実行できるのだ
ジョーカーの世界征服は新たなる段階へと移行しようとしていた


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