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闇の牙―牝狼―
官能リレー小説 - SF

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闇の牙―牝狼― 28

その一番上のフロア。
そのフロアを占めるのは会議室、秘書室、社長室の三部屋だけであった。

社長室…。
中にいるのは寺坂ひとり。
パターの練習中であった。
パターを振るう寺坂。
緑色のシートの上をコロコロと転がるゴルフボール。
そのボールは…。
カップの淵をグルリと回るとカップに嫌わた。
「チッ…」
小さく舌を鳴らす寺坂。

ガチャ――。

次の瞬間、ノックされる事もなく木製の重々しい扉が開いた。

開いた扉の向こうに立っているのは…。
黒レザーのツナギに身を包んだ大柄の女。

大柄なだけでない。
胸元にはツナギのファスナーを押し広げる様な巨大な乳房の膨らみ。
見事な括れを誇るウエストの下には。
レザー地をパンパンに張り詰めさせる。
やはり巨大な尻。
切れ上がった脚もムッチリと太いが…。
スラッと伸びた身長や広い肩幅が。
それらの大きさや太さを感じさせない。
そしてその体躯の上には。
セミロングでカールのかかった豊かなブロンド。
彫刻の様に高い鼻。
大きめで唇の薄い口。
しっかりとした角張った顎。
肌は透き通る様に白い。
そして目元を黒く覆うキャッツアイ。

「仕事?」
その赤く薄い唇が開いた。
その唇の間から漏れるのは…。
聞く者の背骨をくすぐる様なハスキーボイス。
だが…その聞く者を虜にする声に礼節の響きはない。

「あぁ…久々にステージを見てくれ、『金色のメデューサ』の」
寺坂も大柄女の無礼とも取れる態度を咎める事もなく。
パチリと片目を瞑って見せる。

「了解」
しっかりとした口元を微笑みの形に歪める大柄女。
「でも…その前に」
大柄女は寺坂の前に歩み寄ると。
無造作に股を広げしゃがみ込んだ。

この大柄女の名は『金色のメデューサ』…。

キャッツアイをかけたまま…寺坂を見上げる金色のメデューサ。
その瞳は黒く覆われているが。
その様子には挑発的な様子がまざまざと浮かび上がっている。
そして大きく股を広げ…しゃがみ込んだ金色のメデューサ。
寺坂の股間に顔を埋めると…。
挑発的に見上げたまま。
寺坂のズボンのファスナーの摘み手を噛みくわえ。
ジィィィ…――。
口を使い、そのファスナーを引き下ろす。
次は下着を…。
金色のメデューサは口だけを使い。
寺坂の肉棒をズボンの中より、引っ張り出した。

その肉棒…瓜程の太さ長さを誇り…。

表面には幾筋もの血管を浮かび上がらせ。
黒光りする亀頭をパンパンに膨れさせ。
隆々とそそり立っていた。

その肉棒に赤い蛇の様な舌を絡みつける金色のメデューサ。
依然、サングラス越しに寺坂を見上げたまま。

寺坂も口許に冷笑を浮かべたまま、金色のメデューサを見下ろしている。

そして、巧み舌を動かし寺坂の肉棒を舐め上げる金色のメデューサ。

寺坂も金色のメデューサの為すがままに…。
その腰を突き出している。

ジュブッ…――。
金色のメデューサ…蛇が獲物を飲み込む様に寺坂の肉棒の先を口に含む。

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