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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 94

なんなんだこいつらは!前だけで30名はいやがるし、後ろも20名ばかりきているようだ。
後ろにいる奴らのうち、フードをかぶった3名が何か呪文を唱えている。
彼女たちの前に火の玉が膨れ上がる。
『やあっ!』
3人の声が重なり、3つの火の玉が同時にオレめがけてすっ飛んできた!
この「愚者の迷宮」の通路は広いが、3つの火の玉を全部かわすのは多分無理だ。
畜生・・・ここでオレは果てるのか・・・・いや!
全身に力を込め、耐えしのごうとする。
両目を見開いて、3つの火弾を全力でにらみつける。
「ぐおお・・・・」
その時、オレの眼に不思議な力がわいてきた。そして・・・
にらみつけていた中央の火の玉めがけ、オレの眼から貫くような光線が打ち出された!
そして・・・・・
瞬時に飛ぶ光線と、火の玉が触れた瞬間。
ボゴン!
光線を受けた火の玉は左右の火弾を巻き込んで爆発していた!!
ラグの手前10mでまとめて爆発した爆風と熱線が、ラグに押し寄せてくる。
「ぬあっ!」
もう一度ラグは伏せた。だが。
爆発の余韻覚めやらぬ中、飛び掛ってくる者がいた。
「おああああ!」
気合のこもった叫び声とともに、何かが振り下ろされるのを感じたラグは慌てて転がった。
「サイクロプスかよ!」
『封身開放』したサイクロプスが爆風を無視した勢いで殴りかかってきたのだ。
転がりながらオレは思った。オレにこんな力があったのか?だが状況は静かに考えさせてなどくれない。
サイクロプスが再びハンマーを振り上げている。
起き上がった途端に右横へ飛ぶ。
そのまま振り返り、フード姿の3人のうち右端の一人へと、さっきを思い出しつつ睨み付けてみた。
オレの瞳から、再び光が伸びた。
2条の光がさっき火弾を打ってきた魔術師の一人を射抜いた。
今いた場所にサイクロプスが再びハンマーを振り下ろしてきた。
崩折れるのを見ながら、もう一度横っ飛びに動く。
!!
今度は同時に大型の矢が2本飛んできた。
腹の辺りをめがけて飛んできた矢2本を、真上に跳んでかわす。
「うけなさい!」
フード娘の残り2人が手からサンダーを撃ってきた。
さっき射抜いた一人は倒れ、大量に血を流している。あれは助からないだろう。
サンダーを左に跳ねてかわし、すばやくサイクロプスの背後に回りこむ。
巨大な女サイクロプスを背中から抱きしめる。オレより頭ひとつ以上背が高いから腹をそのまま締め付け、そのまま全筋力で後ろに投げる。
「う・・・うおおおお!」
かなり重たかったが、何とか投げることに成功してそのサイクロプスは動きを止めた。

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