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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 92

「ならば荒っぽい手段に出るといたしましょう」
「・・・反対派の連中を使うのか?」
「はい♪ちょうどこの迷宮を騒がせる彼女らを片付けたいと思っていたところですし・・・」
「よく言う。どうせそれもおまえの策略の1つだろうに・・・」
「あら、たまたまですよ。
 それではまだ仕事がありますので、私はこれで失礼します。
 またあなた好みのモルモットがたくさん来るでしょうから、どうぞ研究のお役に立ててくださいね?」
「ふん、貴様に言われずとも」

再び部屋にはサルスベリだけが残される。
彼女は運命に弄ばれる人造の魔王にちょっとだけ同情したが、すぐにそんな思いは再開させた作業の中に埋没してしまうのであった・・・。
****

「・・・・・・・・・」
「ラグさまぁ〜、大丈夫ですかぁ?」

次の日。サルスベリからミミとオルゾスを取り戻したオレは、ミミに治療されながら味気ない食事をしていた。
頭は頭蓋骨が変形したんじゃないかと思えるくらいにボコボコに晴れ上がり、顔面に至ってはそれに加えて赤と黒のアザで埋め尽くされている。
たぶんカグラやサルスベリが今のオレの顔を見たら、『誰だコイツ?』って思えるくらいにはれ上がっている。
ミミは不安そうにオレの顔をペロペロ舐めている。
手持ちの薬を使いきってしまったのでやむなく自分の唾液を塗りこんでいるのだ。
『早く治りますように』と願いをこめながら。
サルスベリのところへ薬をもらいに行くと言ったときはあわてて止めたが、正解だったようだ。
・・・しかしオレにこの大量の傷をプレゼントしてくれた張本人はというと。
オレの真向かいの席で、黙々とパンを貪り食ってやがるのである。
それもオレの顔をじっと見つめながら。
その視線は妙に粘っこく、何やらメチャクチャ近寄りがたいオーラが流れている。
オレにあれだけ拷問かましておいて、まだ満足しないのだろうか?
おまけにその後でたっぷりオレから精を搾り取ったくせに。
オレは敵意と抗議の視線を外すことなく、黙々と食べ続けた。

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