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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 91

「ああっ!?ちょ、ちょっと待って!?
 お、オレの用事はまだ・・・!?す、スイマセン!!
 も、もうおまえたちのこと忘れたりしないから!?
 ああっ!?ドス黒いオーラがさらに強く!?」
「ふふっ、おかしなラグ様。何変なこと言ってるんです?
 早くお部屋に戻りましょう?」
「そうだな、いろいろ話し合っておきたいこともあるようだしな・・・!!」

こうしてオレは2人に連れられ、強制的にサルスベリと別れることとなった。
・・・それから何があったのかは次の日のオレの様子から察してほしい。
その、できれば自分の口からは語りたくないので・・・。
****

暗闇に包まれたサルスベリの研究室。
その一角に灯された光のすぐそばにその部屋の主が、いた。
複数の本やメモを机の上に広げ、何やら一生懸命に書き物をしている。
おそらく今日の実験で出たデータを、論文として記録しているのだろう。
サルスベリは熱心に筆を走らせていたが、何かに反応してピタリとその動きを止める。

「・・・アスタナビュート。何の用だ?」
「カグラ様がお見えになっております。
 お通ししてもよろしいでしょうか?」
「通せ」
「かしこまりました、少々お待ちください」
短いやり取り。
しかしサルスベリに作られてから、ずっと彼女に仕えてきたアスタナビュートにとって、この程度の会話で主の全てを汲み取ることができた。

「ずいぶんと有意義な時間を過ごせたようですね?」
「ああ。あんたのおかげでずいぶん楽しめたよ」

迷宮の支配者の前だというのに、サルスベリは畏敬の様子を微塵も見せない。
いや、振り返りもせず答えているのだから、その無礼っぷりには頭が下がる。

「あのコたちの様子はどうです?」
「交わった連中が全員とも肉体が強化されている。
 特にあの魔兎族の娘は尋常でない速度で成長している。
 おそらく身体能力だけなら並大抵の兵士など相手にならんだろうな」
「それは重畳・・・。で、肝心の人造魔王はいかがでしたか?」
「・・・あれはよくわからんな。強いのか、弱いのか・・・。
 潜在能力の高さだけならよく伝わったが、な」

その言葉にカグラは一瞬、黙考する。
が、すぐにいつものように微笑みを浮かべるととんでもないことを言った。

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