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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 38

「グガアァアァァッ!」
はたから見ればそれは油断に見えたのだろう。
オルゾスは怒り狂い、腕をメチャクチャに振り回す。
「・・・とっ・・・!」
オレはそれを余裕でかわす・・・が!
ドガッ・・・!
左わき腹にものすごい衝撃を感じた瞬間、オレは右に吹き飛ばされていた。
「ご主人様っ!?」
ミミの声がやけに遠く聞こえる。
それにしても何だ?何にオレは吹き飛ばされた?
朦朧とする意識でオルゾスを見る。
そこにあったのはシッポ。トカゲやワニを思わせる太く長いシッポがそこにはあった。
おいおい、そんなモンあったのかよ・・・?
パンチばかりに気をとられて気づかなかったよ・・・!
「ハハッ・・・」
予想もしない攻撃にオレはまた笑う。
吹っ飛ばされた衝撃で全身いたるところが悲鳴を上げ、満身創痍のありさまで。
「ハハハハハハハハ!!」
自分でもわかる。今の自分は異常だ。
何だ、このハイテンション。
オレって筋金入りのマゾヒストだったのか?
興奮が痛みに取って代わる。
あちこちの痛みが次第に消え、全身が興奮に包まれてゆく。
「ガアアアア!」
あいかわらず突進してくる奴を、今度は大きめにかわす。
スガシャン!再び壁に激突しやがった。
起き上がりこちらに向きなおすオルグス。
その一瞬の隙に接近し、掌底を顎の下から突き上げる様に叩き込んだ。

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