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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 34

「おい!いつまで高みの見物決め込んでんだ!
 さっさとそこから下りて来い!決着をつけてやる!」
「・・・・・!!」
その言葉に驚いたように目を見開くオルゾス。
目論見が外れて気落ちしてたのか、それきり動く気配がない。
「おい!聞こえ・・・!」
てんのか、そう言おうとした時だ。
ガシャン・・・
オルゾスがゆっくりとカグラのそばから離れ、階段を下り始めた。
ガシャン・・・ガシャン・・・バチッ、ガシャン!
器用に鎧を外しながら階段を下りるオルゾス。
別にこちらを威嚇しているわけでもないのに、やけにその行動が不気味に見える。
周囲の兵士たちも同じものを感じ取っているのだろう、あたりはシンと静まり返っている。
「・・・・・っ、」
ミミもカタカタ震えながら、オレの服のすそを握り締めている。
ガシャン!ガシャシャン!
鎧が失った部分からふくよかな女の肢体があらわになる。
(決闘じゃなかったらなぁ・・・)
ふとそんなバカな考えが頭をよぎる。
ガシャッ・・・ガシャッ・・・
やがて足の部分と兜を残し、オルゾスは俺の前までやってきた。
かがみこんで鎧の足の部分を外しにかかる。
「・・・おり・・い・・と?」
「?」
ぶつぶつと何かを言いながら鎧を外すオルゾス。
「『決着をつけてやる』・・・だと?」
ガシャン!
鎧の足の部分がなくなり、残すは兜だけになる。
しかし・・・この言い回しは・・・?
嫌な予感がした。
「英雄たちの亡骸から作られた・・・禁忌の失敗作風情が?」
ついに兜が外され、中からショートカットの美少女の顔が現れた。
しかしその目はうつろで、ぶつぶつ言いながら自分の脱いだ兜をじっと見つめている。
アカン、これは・・・!
バキン!
オレが感じた嫌なものの正体がわかった瞬間、オルゾスは持っていた兜を両手で挟み潰した!

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