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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 33

「し、しかしそれでは他の者に示しがつきません!」
「そんなもの、後からでも十分良かろう?
 わしは試すなら公平にしろ、と言っているのだ」
・・・はい?今、何とおっしゃいましたか?
オレは赤武者の言葉に耳を疑った。
「戦うのはオルゾス、お前1人。
 戦う条件は武器無し、鎧無し。
 敗者は勝者の戦利品として全てを捧げる。
 これならば公平でお主の言い分も立つ。
 悪い話ではなかろう?」
当事者たちが呆気にとられる一方、カグラは相変わらず微笑んでいた。
しかしそれは面白い展開に喜ぶものではない。
自分の思惑通りに事が運んでいることへの安堵の表情だった。
『種』の実力を測りつつ、レベルアップを促す。
死ぬ寸前まで追い込みながらも死なせない程度に。
それがカグラが『種』であるオレが生まれたときから考えていた計画だった。
「・・・ふん。」
「どうした?何やら面白く無いと言う顔をしておるが?」
 ロカとやらがオルグスとの話を一方的にきり、こちらを見て笑いながら言う。
「・・・確かに俺に有利には事が進んだんだがよ、俺を差し置いて勝手に進んだ事が面白く無いと思ってな。しかも、カグラの思い通りっぽく。」
 微笑んでいるカグラに視線を流しながら言う。
「ふはは。滅多な事をいうもんじゃ無いぞ若造。あのまま闘いを始めれば生まれてきたばかりの戦い方を知らぬお前が百戦錬磨の護衛兵4人に勝てるわけが無かろう。お前が皆殺しにして終わりか、お前が殺されるか?そのどちらかだったろうに。違うか?」
「チッ、そりゃそうだがよ。」
・・・コイツがオルグスじゃ無くて良かったぜ。全部お見通しっぽいし。
まぁいいや。とりあえずこのオルゾスとかいう生意気女をブチのめせばこの場から開放してもらえそうだし。
これ以上考えてたって仕方がない。
後は野となれ山となれ、だ!
オレは開き直るとオルゾスに怒鳴った。

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