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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 24

「あまりオルゾスをいじめないでやってください。
 『彼女』はまじめで融通のきかないコですけど、とてもいいコなんですのよ?」
ピシッ、
その一言でオレは一瞬にして凍りついた。
「・・・女?」
「はい・・・♪
 彼女どころか、この迷宮にいる魔物は全てメスしかおりません」
気品ある表情がいたずらっぽく微笑んだ。
だが次の瞬間、それは威厳のある指導者へのそれに変わった。
「そしてそれがあなたの生まれた理由。
 あなたが『種』『魔物の救世主』と呼ばれるゆえん」
「・・・どういうことだ?」
予想を上回る展開にオレは思わずカグラに聞き返した。
「・・・かつて我々魔物と人間との大戦の折、人間たちは我々魔物にある呪いをかけました」
カグラは質問には答えず、静かに語り始めた。
「我々はその呪いを『人化の法』と呼んでいます。
 魔物を強制的に人間の姿に変え、魔物本来の能力を封じてしまう強力な呪い・・・」
つまり今のコイツらは人間にさせられて弱体化しているってワケか。
「最大の武器である魔物の力を封じられた我々は、ご想像通り、その数を急激に減らしました。
 特に次世代を産むメスを守る役目を持つオスの減少は深刻なものでした・・・。
 おそらく魔物のオスは世界中を探してもそうはいないでしょう」
・・・ん?ちょっと待て。
その流れで行くと・・・?
「ですが我々メスは基本的に自分よりも強いオスとしか交わることができないのです。
 より強い子孫を残そうとする魔物の本能なのでしょうね」
「・・・つまりオレはアンタら魔物のメスを孕ませ、人間に復讐するための道具、ってワケか」

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