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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 215

触れてみれば股間はこれ以上ないほどに濡れそばっている。
自分自身の愛液だ。
それを見たとき、テトは愕然とした。
反対派に所属したときから死ぬことは覚悟していた。
禁断の魔王など自分たちにはいらぬ。
そう思って魔王を殺そうと立ち向かっていった。
だが結果はどうだ。
捕虜の身となり、死ぬことも許されずヤツの性のはけ口として扱われている。
まだ自分は正気を保っているが、いつか自分も堕ちた仲間のようになる。
そんな確信めいた予感がテトの心を大きくグラつかせていた。

(何で・・・何で私はアイツを殺せないんだッ!?
 何で・・・アイツのことを考えただけで、身体が熱くなるんだッ!?)

今考えている理由はホントはわかっている。
だけど自分が自分であるためには、それを認めるわけにはいかない。
反対派で鍛えられた鋼の精神。それがたった1人の男の魔手によってもろくも崩れそうになっていた。

――――

「・・・ハッ!?」

所変わってこちらはオルゾス。
彼女は気がつくと、他の魔物娘たちと同様にベッドの上で横になっていた。
オルゾスはあわてて上半身を起こして状況を確認。
まわりには誰もいない。
最後の記憶から、気絶した後に個室に運ばれたのだと判断する。

(・・・では、ラグは一体どこにいる?
 100人を同時に相手するのにアレほどの魔力の消費したんだ、自分と同じように倒れている可能性が高い!)

彼女は思い出す。ラグに犯されていたあのときのことを。
ちょっと違うものまで思い出して股間を濡らしてしまったが、彼女の記憶に残るラグの様子はとてもつらそうで、とても無事でいられるとは思えない。
オルゾスはいてもたってもいられなくなり、ラグを探そうと立ち上がろうとした・・・が。

グラッ・・・

(え?)

一体何が起こったのか。
気づけばオルゾスは、無様にベッドからずり落ちていた。
再度立ち上がろうとするが、腰にまるで力が入らない。

(だ、ダメだっ!?こ、腰が笑って・・・!
 くそっ!こんなことをしている場合じゃないって言うのに!)

オルゾスは上半身だけで移動しようとするが、絶頂につぐ絶頂で疲労したその身体は、彼女の思うようには動かない。
そんな時、天の助けとばかりに個室の扉が開かれた。

「オルゾス様〜?具合はいかがですか〜・・・って!?
 何やってんですか、オルゾス様ッ!?
 まだ安静にしてなきゃダメじゃないですかッ!?」

入ってきたリザは、床でもがいているオルゾスに気づくなり、大慌てで彼女を助け起こす。

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