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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 214


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オレの知らないところで動き始める物語。
それでは最後に出番のなかったオルゾスたちがどうしていたのか、見てよう。
まずは狭霧から。彼女はラグとの房中術後もベッドの上で横になっていた。
生命力の強い魔物と違い、人間である彼女は房中術を受けてなお、回復する時間を要していたのだ。
もっとも彼女にとって、それは好都合だったかもしれない。
助かるためとは言え、寝込みを襲われて処女を失い、あまつさえたっぷりと中出しされてしまったのだから。

(ど、どうしよう?どうすればいい?
 わ、私はこれからどんな顔をしてアイツと向き合えばいいのだっ?)

狭霧は粗末な毛布に包まり、必死になって考えていた。
彼女がこんなにも動揺しているのは、単に処女を奪われたことだけが原因ではない。
神に仕える立場である巫女が、処女を奪われたことが問題なのだ。

(しょ、処女を失った以上、わ、私はあの男に嫁がねばならんっ。
 し、しかしっ。いいのか?アイツにその気はなくても、仮にも相手は魔王だぞ!?
 し、しかも私も私で、ヤツを探すためにずっと旅をしていたから、女らしいことなんて何1つできないしっ!
 ああ、どうする!?私はいったいどうすればいい!っ?)

処女を失ったから嫁ぐ。
この辺は魔物には理解できない、人間ならではの考え方だろう。
まして彼女はある目的のために、色恋とは縁遠い生活を送ってきた。
そんな自分が志半ばにして結婚などにうつつを抜かしていいものか。
彼女は相談できる相手もいない状況下で、1人悶々と悩み続けるのであった。

――――

「んッ・・・あぁンッ!・・・ハッ!?」

一方、狭霧からそう遠くないところで、ラグの肉奴隷となった捕虜の1人、テトが目を覚ましていた。
夢の世界へ堕ちてなお、快楽に溺れさせられていたのだろうか。
その寝息は妙に色っぽかった。
テトはやや呼吸を荒げながら周囲を見渡す。
そこには怨敵の姿はなく、代わりに心まで堕ちてしまった仲間たちが安らかに眠っていた。

「Zzz・・・ご主人さまぁ・・・もっとぉ・・・」
「ン・・んンッ・・・」

彼女らもまた、夢の中でラグに犯されているのだろうか。
しかし彼女たちに嫌悪の表情はない。
むしろ歓喜すら浮かべて、夢を見続けているようだった。
そしてその中には新たにラグの肉奴隷に堕ちてしまったリーリの姿もあった。

「リーリ・・・ッ」

クチュッ・・・!

「ッ!!」

安らかな寝息を立てる彼女を見ながら、テトは知らず彼女の名前をつぶやいた。
そっと彼女の頬をなでようと手を伸ばすと、股間から何やら湿った気持ち悪い感触があった。
それに気づいた彼女は恐る恐るそこに手を伸ばす。
ありもしない希望にすがりながら。

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