モンスターハーレム 208
オレはそれだけ言い残すと、その場にぱったりと倒れ伏す。
ちなみに女だからあの責めに耐えられたのではない。
魔物の生命力がすごいから耐えられたのである。
人間だったら当の昔に肉体も精神は再起不能になるまで破壊されていただろう。
――――
「ん・・・あ・・・?」
気がつくと。オレはいつの間にかベッドの上で横になっていた。
誰かがあの惨状の中、オレを運んでくれたらしい。
「ここは・・・サルスベリの部屋か・・・?」
何か息苦しい気がするが、魔力を限界以上に使った後遺症か?
オレは状況を把握しようと上半身を起こそうとした。
が、動かない。
「・・・?・・・げっ!?」
不思議に思い、唯一自由に動く首でまわりを見てみると、そこには6〜7人の全裸の女が文字通りの肉布団となってオレに抱きついているのである。
そこにはサルスベリやミミなど顔なじみもいる。
一体何やってんだよ、オマエら!?
さらに枕の感触もおかしいことに気づき、あわてて上を見てみると・・・。
そこには膝枕をしたまま寝入っている魔物娘の姿が。
「なっ・・・何やってんだ、オマエらーーーッ!?」
寝起き早々のエロイベントに、オレは考えるより先に怒鳴ってしまっていた。
何なんだ!何なんだよ、一体!?
こっちは100人近い女を抱いたばっかりで、満腹状態なんだよッ!?
かわいがってほしけりゃ、それなりにオレを気遣えッ!?
怒り心頭のオレに、オレを取り囲む肉枕、肉布団の面々が次々とその目を開けていく。
「あ、ラグ様・・・おはようございまふ・・・」
「む・・・もう起きたのか・・・?もう少しオマエと睦みあっていたかったというのに、無粋な」
・・・どこまでものんきな魔物の方々。
あなたたち、自分が魔王として作られた男を前にしているって事実を忘れていませんか?
いや、そんな肩書きなんて別にいらないんだけど。
「何だ、ツレないな。あれほど激しく私を犯しておいて冷たくないか?」
「やかましいっ。
こっちはおまえら全員相手したばっかりで、疲れてるんだよッ!?」
「うー・・・でも私、それやってもらってないです」
「うるさいっつってんだろ、ミミ!
それと重いからいいかげんどきやがれっ」
オレに言われて、しぶしぶオレから離れる魔物娘たち。
・・・もしかして言わなかったら、ずっとべったりくっついてるつもりでしたか?
「・・・ったく。おいミミ!オレが気絶してた間の序容共を説明してくれ!」
「は、はいっ!」