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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 3

問題はここがどこで、自分の現在地がわからないことだ。
・・・ああそうだよ、迷子だよ、道に迷ったんだよ!
何度も分かれ道にぶつかったせいで来た道を戻ることすらできない有様。
道を聞こうにも人っ子一人いやしねえ。
全裸の男が迷子だなんていったいどんな状況だ。
これで餓死なんぞするハメになったら笑い話にもならねえぞ!?
だんだん危うさを増す状況に焦りを感じ始めていると、もう数えるのも嫌になった分かれ道がまた現れた。
「ったく、まぁた分かれ道かよ?
 いいかげんにしろってんだ・・・ん?」
ぶつくさ文句を言いながら先に進もうとしたそのときだった。

ぽすっ。
「ひやっ?」
腹の辺りに変な感触がしたかと思うと、間の抜けた妙な声が聞こえた。
視線を下ろしてみると、そこには全身を隠すようにボロ布をまとった子供が尻餅をついていた。
手にはしおれたキノコの鉢を持っている。
(助かった!)
変わり映えのしない風景を歩き続け、命の危険を感じ始めていた俺にとってそいつはまさに天の助けだった。
俺は逃がすまいと子供の肩をつかみ、そのまま質問をぶつけた。
「おい、アンタ!ここはどこだ!?どうすればここから出られる!?教えてくれ!おい!」
「・・・・・。」
子供の肩をがくがくと揺らしながら思いつく限りの質問をぶつけるが、子供は何の反応も示さない。
「聞こえてないのか!?返事をしろッ!おいッ!!」
「・・・・・。」
語気を荒げてみても反応はなし。
言葉が通じないのか・・・?
そう思ったとき、俺は初めて子供の異常に気がついた。
カタ・・・カタカタ・・・・
震えている。さっきは興奮して気づかなかったが、耳をすませば歯のぶつかる音も聞こえてくるではないか。
「い・・・」
・・・ったいどうしたんだ、とたずねようとしたその瞬間!

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