モンスターハーレム 188
「ひぃっ!?ら、ラグ様っ!?」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ!
も、もう2度とあなた様に刃向かおうなんて考えませんっ!
だ、だから許してッ!許してくださいッ!」
「と、トルナ!リーリ!し、しっかりしろ!」
「ラグ!貴様、一体ここに何しに来た!」
たっぷりかわいがられ、オレの恐ろしさを骨の髄まで叩き込まれた魔物娘たちに混じって、鎖に繋がれたオルゾスが憎々しげにこちらをにらんでいた。
「やっぱりオマエもここに放り込まれていたか。
いや何、サルスベリの調教がてら、かあいいオレの肉奴隷の様子を見に、な」
「だ、誰がオマエの肉奴・・・って!
さ、サルスベリ様を調教だとぉっ!?」
「き、貴様っ!?なんと恐ろしいことをっ!?」
サルスベリは信じられないものを見るような目つきでオレを見つめ、オルゾスとテトは驚きの声を上げる。
しかしオルゾスのヤツ『誰がオマエの肉奴隷だ』なんて勘違いするなんて。
怒り狂って変身するくらい怒ったことと言い、ずいぶんかわいいところがあるなぁ!
もっとも、殺されかけたこととは別物だけど。
予想できた反応だけに、オレはそんなバカなことを考えながら彼女らに応じる。
「ああ♪オレは今までコイツに精一杯の誠意を見せてきたのに、コイツはオレを使い捨てのモルモットとしか見ていなかった。
その挙句に生バイブ扱いしようとしてるんだ、オシオキされて当然だろ!?」
「お、おしおきっ!?」
「ひっ、ひぃっ!?」
オレの言葉に、まだ理性の残るテト・トルナ・リーリの3人が怯えだす。
オレは怯えるトルナの頭をなでながら優しく語り掛けてやる。
「もちろんおまえたちにも協力してもらう。
できるよな?」
カクカクと壊れたおもちゃみたいに首を振る捕虜たち。
まだ反抗的なテトたちは怯えたように首を横に振り、すっかり従順になったトルナたちは、うれしそうに首を縦に振る。
その様子に、オルゾスとサルスベリは不気味なものを見るような目つきでオレを見る。
「ラグ。オマエ、コイツラに何をした?
オマエが抱いたことくらいは知っているが・・・。
この反応、尋常ではないぞ!?」
む。失敬な。オレはそれほど特別なことをしていない。
ただ自分が満足するまで相手してもらってただけだ。
・・・まぁ、彼女たちがこれほど怯えるのも仕方ないことなのかもしれない。
彼女らはミミたちと違い、自分の本能にそれほど素直になれないようだから。
そしてその中に新たな女が加わるのももう間もなくだ。
オレは呆然とするサルスベリを鎖につなぐと、従順な奴隷たちの鎖を外す。
楽しい調教を前に、ようやく危機を察したサルスベリが命乞いを始めた。
不気味な研究ばかりやって恐れられたせいで、危機管理能力があまり発達してないようだな。