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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 18

むう、この凛とした声!間違いなくこの声の主は美人だ!
ってか、今の声、どこからした?
こちらも驚いて周囲を見回すが、鎧兵士たちはみな天井を見上げるばかりでとてもオレに声をかけたちょうに見えない。
「も、申し訳ございません、カグラ様!
 わ、私どもの不手際のせいで、た、大切な『種』をっ・・・!」
うろたえる兵士たちの中で一際動揺するリザ。
やっぱり何かしら知ってんじゃねーか!
(・・・あなたたちの処分については追って話します)
わずかな間の後、謎の声は冷たくリザを突き放した。
彼女らの落胆と絶望がイヤでも伝わってくる。
(それより大事なのはあなたのほうです、『種』よ)
どうやらタネというのはオレのことらしい。
よく状況がつかめんが、この際、聞きたいこと聞かせてもらおう。
「タネだか何だか知らんが、アンタら一体何者なんだ?
 オレのことを知っているのか?」
(・・・その様子ではまだ完全に学習が済んでいないようですね・・・)
学習?何のことだ?
しかし、オレが聞くより早く声は動いた。
(リザ)
「は、はいっ!」
名指しされ、虚脱状態から直立不動になるリザ。
(『種』を至急私の元へ。これは最優先事項です)
「は、はいっ!」
「おい!こっちの質問はまだ・・・!」
(ならば急いで私の元に来なさい・・・。
 あなたのこと、私たちのこと・・・。
 その時、全てをお話しましょう・・・。)
「おい!待て!何、『話すことはもうない』みたいなこと言ってんだ!おい!」
「何処にいるかぐらい言いやがれ!」
しかし声は返ってこない・・・。
「ちっ!上から見下すようにモノいいやがって…。
しかも、一方的に話切り上げやがって!おい、アンタ!あいつは一体何者なんだよ!
・・っておい顔真っ青だぞ。大丈夫か?」
リザの顔を見やるとまるで世界が終わったのかのような絶望感にとらわれた顔をしていた。
余程「処分」とやらが恐いようだ。
他の兵士も心ココにあらずといったところか
「おい!おい!」
リザの肩を揺すり声をかけてみるが反応はない。
「ったく…。おいっ!リザァっ!」
「っぅ!」
電気が走ったかのようにリザが反応する。
「やっと反応しやがったか」
「お、おおおおまえ・・わ、私のなな名前を・・・」
何か赤くなってるし・・・名前呼ばれた程度で。

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