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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 168


今の一言がよほど衝撃だったらしい。
3人は口を閉ざし、オレに恭順の姿勢をとった。
・・・よし。男の面目はこれで立った。
後は相打ち覚悟であの大バカを止めるだけだ。
正直、今のコンディションで勝てる自信はないが、何とかやってみるしかない!
オレは覚悟を決めてオルゾスの元へと向かっていった。
煙の中からオルゾスが姿を見せた。
一歩一歩、しっかりと床を踏みしめて歩いてくる。
瞳を怒りにギラつかせ、重厚な迫力を持って迫ってくる。

その後では、瓦礫に埋まった狭霧とサルモネラを、アンジェラ、ナナリ、リザが掘り出そうと必死になっていた。
「うおおお・・・・・・成敗してやる・・・・」
「ほぉ・・・封身解放したまままともに喋れるようになったのか・・・。」

オレは内心の動揺を隠しつつ、感心したように言う。
今のオルゾスは獣に近い。
うかつにスキを見せると襲われかねないからだ。

「殺す・・・潰す・・・処刑する・・・」

オレの言葉を無視して物騒な言葉を連呼するオルゾス。
どうやら言葉を出せるようになっただけで、理性を保っているとか、そういうことではないらしい。

「しかしあの時に比べてずいぶんとかわいくなったもんだな、オルゾス?」

そう。変わったのは言葉を話せるようになっただけではない。
外見にも大きな変化が起こっていた。
以前はぶっといシッポの生えたミノタウロスだったが、今度は人に近い形になっている。
頭から以前より太く大きい角が伸び、指の先からは見るからに切れそうな鋭く長い爪が伸びている。
そして全身の筋肉のつき具合も大きくレベルアップしている。
まるで大きく膨らんだ筋肉をムリヤリ押し込めたような、そんないびつなつき方だった。
たぶんオレとの交わりで、長所がさらに伸ばす形で成長したのだろう。
前回みたいに食らっても立ち上がれる、なんて希望は持てそうにない。

(でも、伸びすぎた長所は逆に短所ともなりえる。
 ヤツの攻撃力を逆手にとって、カウンターを決めてやる!)

オレは攻撃を誘うために、ひょいひょいと近づいてオルゾスとの間合いをつめる。
歩くたびに満身創痍の身体が悲鳴を上げる。
長期戦になったらアウトだな・・・。
そんなことを考えながらムチ打ちながら前へ出る。
あまりに無防備な前進に、わずかな理性が待ったをかけたのか、オルゾスはイラついた様子でうなっている。
・・・ちっとくらいは知恵がついたか?

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