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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 167

とりあえず発情ゾンビは仲間に任せるとして、周りを見るとラムレーネやオリオールらも脅えて立ち止まっていた。彼女たちに怒鳴りつける。
「おい!固まってる暇があったら発情した連中を何とかしとけ!」
『は、はい!!』
仲間たちは金縛りから解けたように動き出した。
そしてオルゾスを見据える。
斬り殺そうと全力で走ってくる。このオレを殺すだと・・・・・!?!
「許さん!懲罰をくれてやる!!かあーっ!!」
オレは腹の底から叫んだ。すると・・・・・。
ビャジューン!オレの口から、青白いエネルギーの塊が飛び出していった。
青白い破壊球は敵目がけて飛んで行き、目標らしき影に衝突して弾けた。

ドゴーンッ!

激しい爆裂音。以前の戦闘で使ったレーザーアイ。
その応用で口から出せないかと思ってやってみたが、意外とうまくいった。
ちと口の中をヤケドしてしまったが・・・。
出力は抑えたから死にはしないだろうが、大ダメージは確実だろう。

「・・・ふぅ。何だ、一瞬ビビらせやがって。
 大したことねえじゃねえか」

オレがホッと一息ついたとその時、それは起こった。

「グルオオォォオオオッ!!!!」
「!?」

その場にいたもの全てを射竦めるような猛々しい雄叫び。
次いで聞こえてきた壮絶な破壊音。
どうやらさっきの一撃を食らってブチキレたようだ。
たぶん怒りのやり場を求めてその場で暴れまわっているのだろう。

「・・・マズいな」

オレは自らの軽率さを呪った。
行動不能を狙って撃ったのだが、これはよくない。
あそこには足止め役を買って出たサルモネラと狭霧がいる。
あのままではいつオルゾスの巻き添えを食らうかわからない。
そーいや、初めてアイツとやりあったときもブチキレていらっしゃいましたな。
・・・仕方ない。

「オリオール!ラムレーネ!テス!オレはちょっとあのバカを止めてくる!
 おまえらはそこの発情ゾンビどもを隔離後、戻ってきてオレの援護をしろ!」
「しょ・・・正気ですか!?」
「ちょ、ちょっと待ってください!
 いくら手傷を受けているとは言え、危険です!」
「そうだ!お兄ちゃんが行くと言うなら私も行くぞ!」
「バカ!満身創痍と気合負けするような奴らが何抜かす!?
 それにアイツの狙いはオレだ。
 戦力的にも戦略的に見ても、オレが1人で行ったほうがいいんだよっ!」
「しかしっ・・・!?」

なおも食い下がろうとするバカどもにオレは一喝する。

「オレを助けたいと思うなら、今言われたことをやってから来い!
 今のおまえたちじゃ足手まといなんだよ!!」
『!』

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