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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 166


「おおぉ・・・!」
「抱いて・・・!私の卵子を受精させてェッ!」

獲物が自ら飛び込んできたのを見た発情ゾンビどもは歓喜の声を上げてオレを捕らえようとにじり寄る。
だが所詮は復活したてのケガ人。
動きは緩慢で軽く避けられる。
これなら楽勝・・・と思うのはまだ早い。

「男・・・おとこぉ〜っ!!」
「止めて・・・あたしの疼きを止めてぇ〜っ!」

発情ゾンビたちは先に進めば進むほど数を増してオレに襲いかかって来る。
さすがにうっとうしくなって気絶級打撃で黙らせようとしたが・・・!

「ああ・・・!いい・・・!もっとぉ・・・っ!?」
「ああン、逃げないでぇ・・・?たっぷり愛してあげるからさぁ・・・?」

いくら殴っても喜ぶばかりで、まるで効いてないっ!?
さりとて、殺ろうと思えば簡単に殺せそうな連中を殺すわけにも・・・っ!
しかしそんな悠長なことを言っているヒマなどなかった。

ドカーンッ!

「ぐわっ!?」
「・・・ッ!」

何か硬いものが破壊される音がしたかと思うと、背後から狭霧とサルモネラの短い悲鳴が聞こえてきた。
そしてその直後、聞き覚えのある獣のような遠吠えが狭い通路に響き渡った!

「ま・・・まさかっ!?
 あ、あのバカ、怒りに任せて封身解放しやがったのかっ!?」

やばいっ!?ブチキレている今の状態で来られたらっ!
い、いやそれだけじゃない。
もしこの発情ゾンビどもにたかられているところを見つかりでもしたらっ・・・!?
想像もしたくない最悪の展開が待っている。

「や、やばいぞっ!?急いでここから脱出しないとっ!?」

今のコンディションで封身解放したアイツに勝てるはずがないっ!
ラムレーネたちも、オルゾスが封身解放したのを悟り、慌てて石の林の外へと連れ出そうと試みる。
しかしいかんせん発情ゾンビどもの抵抗が激しく、思うように前へ進めない。
もはや発情ゾンビたちを始末するしかないのか?
オレに抱かれたいだけの無害(?)な女たちを!
王様気分と浮気がバレて彼女に追われる心境を同時に味わいながら、人生最大のピンチが背後から徐々に迫りつつあった。
ええい、どいつもこいつも・・・・・・
オレはビビりながらも次第に腹が立ってきた。それに・・・・人造とはいえオレは魔王なんだぞ。それがなぜ魔物に追われて逃げなくちゃならない?!
そしてオレは叫びだした。
『死にたくなくば道開けろ!』
ビリビリビリビリ・・・・
その怒声は洞窟を揺るがさんばかりに響き、前から押し寄せてくる発情ゾンビ全員の動きが一瞬で停止した。
怖気づいて動かなくなる奴、慌てふためいて逃げ出す奴、逃げようとしてほかの奴とぶつかる奴・・・・・。

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