モンスターハーレム 158
オイシイ思いをさせてくれてありが・・・いやいや。
お約束な展開をどうもありがとう、と。
ああ、帰ったらきっとオルゾスたち過激派の折檻やミミたち純情派の無言の圧力を受けるハメになるんだろーなー・・・。
オレは新たに増えるであろう仲間を前にうれしさ半分、悲しさ半分といった心境でテスの唇を奪うのであった。
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「さ、サルスベリ様、アスタナビュート様。
お体のほう大丈夫ですか?」
「うるさいっ!今はそれどころではないんだっ!
は、早くしなければ貴重な検体を失っ・・・?」
どべちっ!
めずらしく感情を昂ぶらせたサルスベリは、成長した身体に慣れてないのか、身体を支えるミミとアスタナビュートを道連れに倒れてしまった。
「ええい、くそっ!おまえら何をしている!?
しっかり私を支えんかっ!」
「も、申し訳ありません、マスター」
「す、すみませ〜ん!」
オレがテスを抱いていたその頃。
アスタナビュートとミミから事のあらましを聞いたサルスベリは、快感で腰砕けになった身体に鞭打ち、戦いの場へとやって来ていた。
もっとも、1人では歩くことすらままならないため、ミミとアスタナビュートに支えてもらっている状態だが。
ちなみに他のメイドゴーレムたちは、触っただけで潮と母乳を吹かせて絶頂するばかりなので置いてきた。
本当はアスタナビュートも快感で動けないはずなのだが、底知れぬ忠義心の賜物か、母乳と愛液を時折しぶかせながらも、何とかサルスベリの補助をやっている。
「くそっ・・・!
この緊急事態に意識を失ってしまうとは何たる不覚・・・!」
「申し訳ございませ、ンッ!わ、私が魔王の力を力を見誤った、くッ、ため・・・にッ!」
快感に身悶えながら、謝罪するアスタナビュート。
確かに周囲の状況を見れば、研究者じゃなくても何が起こったか気になるところであろう。
「痛い・・・痛いぃ・・・!」
「男・・・強くてたくましい・・・オトコォォッ!」
それはまるで地獄のような光景だった。
周囲には死んだ魔物の屍に混じって、激しい肉体の変化に苦痛を訴える魔物・発情した魔物たちが至るところに転がっている。
中には発情に耐え切れず、傷つきもがいている仲間を相手にレズっているものまでいる。
死と快楽への歓喜と痛みへの苦痛がごちゃ混ぜになって、何とも不気味な雰囲気を醸し出している。
「ふえぇ・・・。これ、全部ラグ様がやったんですかぁ・・・?」
「死んでるののいくつかはオルゾスたちがやっただろうがな。
しかし一体何をすればこんなことができるのか・・・。