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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 155

もし人格が崩壊なんかしちゃってたら、オレでは元に戻せない。
そもそもこんなところをミミたちに見つけられたら、何をされるかわからない。
オルゾスや狭霧ならよくて半殺し、悪くて全殺し。
ミミやサルモネラなら無言の圧力で俺を責めてくるに違いない。
最悪、サルスベリに見つかったらモルモットとして生きたまま解剖しようとしかねない。

(頼むから正気であってくれよ〜!?)

オレは自分のしでかしたことへの重大さに恐怖しながら、ゆっくりと上半身を起こすテスを見守った。
ちなみに。今のオレにはテスの身体をいじくった記憶はあるが、それ以前の記憶はおぼろげにしかない。
外でオレの餌食となった反対派のザコどもやサルスベリ&メイドゴーレムズの惨状、そして自分がテスとオルゾスたちと戦い、ここに閉じ込められた経緯などまったくと言っていいほど覚えていなかった。
もっとも、魔物1人の人生(?)をメチャクチャにしたかもしれないこの状況下で、そんなことを気にする余裕はなかったが。

「・・・マス・・・ター・・・?」
「・・・スミマセン。今、何ト、オッシャイマシタカ?」

あまりにお約束過ぎる衝撃の言葉に、オレはつい片言で質問してしまう。
そこっ!ありきたりな展開とあきれるなッ!?
ああくそ、誰に向かって言ってるんだ、オレはっ!?
混乱するオレをよそに、テスはかわいらしく小首をかしげて口を開く。

「・・・マスター?じゃない??」

いや、疑問系で言われても困るんですけど。
テスは四つんばいの体勢になってオレの元ににじり寄ると、まるで犬猫のようにくんくんとニオイをかぎ始める。
かなりこそばゆい。

「や、やめろっ。そ、そこ、鼻突っ込むんじゃ・・・ひやあぁぁっ!?」
「フンフン・・・。くんくん・・・」

オレが原因である手前、強く出れないことをいいことに、テスはいろんなところに顔を突っ込ませてニオイをかぐ。
どんなところに顔を突っ込んだのかは・・・諸事情により伏せさせていただく。
やがてひとしきりニオイをかいだテスは再び首をかしげながら不思議そうにオレを見る。
ちょっとグロッキー状態になっているオレを。

「・・・?やっぱり、変だ。外見はマスターだけど、ニオイが違う。
 テスみたいなニオイが、する」
「あ、当たり前だろ・・・。お、オレはオマエの兄弟みたいなものであってマスターとか言うヤツとは違・・・あっ!」

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