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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 154


(早く何とかしなくては。
 なぜ?コイツは敵だぞ?
 このまま放置できるかっ!?
 そうだ、せっかくのオモチャをこんなに早く失うの は惜しい。
 オモチャならなおさらだ。なんでそこまで必死になる?)

罪悪感や恐怖、欲望やら理性がオレの頭の中で相反する意見を出し合い、オレの混乱はますますひどくなっていく。

「オッ、オオォッ!?オッ、オウオォ〜ッ!!」

身体をいじくられるテスはもはや言葉すら失い、変化し続ける身体を痙攣させ続けている。
しかしこの期に及んで本能と理性はオレの頭の中で対立し合い、オレに動くことを許さない。
助けろ。やめろ。見捨てろ。やめろ。
いろんな思考が頭の中でごちゃごちゃしてうっとおしい。
そして思考回路がガマンの限界を超えたとき、オレは怒鳴った。

「どいつもこいつもうるさいッ!
 オレのすることに口出しするなーッ!!」

今思えば、あの時頭の中で聞こえてきたのは、オレの一部となった魔物たちの声だったのかもしれない。
暴走してから彼らに動かされるままだったオレは、彼らが言い合いをしているスキに再び身体の支配権を取り戻したのだった。
オレは正気に返ったことすら気づかず、夢中になってテスの機能中枢をいじくる。
そのたびに尻が不自然にでかくなったり、体格が子供のように縮んだりして大変だったが、悪戦苦闘の末、何とか元に戻すことに成功した・・・と思う。
健康的な魅力に満ち溢れた白磁のような身体がやけに艶かしく見えるのは、気のせいと言うことにしておこう、うん。
元に戻してやりたいのは山々だが、オレにはこれ以上テスの身体をいじくる勇気はない。
何より、ビクビクと白目向いて悶絶しているテスを見て、これ以上手を出せるわけないでしょーがっ!?
オレは自分自身に必死に言い訳を試みながら、恐る恐るテスの様子をうかがう。
・・・どーか、人格が壊れちゃってるとか、死んでしまうとかそーゆーことがありませんよーにっ!
オレはこの時初めて、神様というものに祈りを捧げた。
人間にとって害悪とされる魔物を助けてくれる奇特な神様がいるのかどうか、非常に怪しいところではあったが。
――やがて悶絶を繰り返したテスの瞳に光がともる。
どうやら最悪の展開だけは回避したようだ。
神様、どうもありがとう。だが問題はここからだ。

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