PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 131
 133
の最後へ

モンスターハーレム 133


「!!」

しかし指揮官が狙われることなど予測済みだったのだろう、矢嵐の背後には完全武装の兵士やキャタピラー、トロールなど耐久力のある魔物が壁のように迫ってきていた。
オレは持っていたナイフの1本を適当な兵士の眼球目がけて投げつける!
命中と同時にオレは倒れる兵士から剣を奪い、そのまま死にたてホヤホヤの死体を前へと蹴り飛ばす!
一瞬陣形が乱れたスキを突いて兵士やトロールどもを踏み台に駆け上り肉の壁を乗り越える。
しかし敵もさるもの。
ハーピーやグリフォン、スフィンクスなどの飛行部隊と魔法兵士たちの火の玉が突っ込んできていた。
飛行能力のないオレは襲ってきたハーピーを串刺しにし、さらに踏み台にして天井に『着地』。
間髪入れず壁を弓、自らを矢に変えて指揮官を刺し貫く。
ついでにその隣にいた魔法兵士の首をつかんでエナジードレインで魔力を奪う。

「グルオオオォォォッ!!!!」

オレは声高らかに咆哮すると、さらなる血の興奮を求めて猛然と大軍の中へと突っ込んでいった。

一方その頃。
オレが最初に投げつけた兵士によって異常事態を知ったミミたち一行は、いまだ事態を把握できずにいた。
何しろ、部屋から出てきたら魔王反対派だけでなく、別人のようになってしまったサルスベリ&メイドゴーレムたちがほとんど全裸で倒れているのだ。
おまけに反対派の連中は、

「禁忌の者に組する逆賊どもめ、死ぬがいいっ!」

などと言って襲いかかって来るのだからたまらない。
幸い、敵のほとんどはオレに夢中になっていたが、それでも油断できない数が襲ってくる。

「みんな!ちょっと息止めてて!
 ナナリ!風の魔法で連中に吹き飛ばして!」

ある作戦を考えたラムレーネはそう言うなり、身体から見るからに毒々しい紫色の霧を全身から噴霧する。
それを見て、彼女の言いたいことを理解したミミたちはすばやく息を止め、ナナリの風の魔法が部屋中を駆け巡った!
霧は風に乗って部屋中を駆け巡り、すぐに壁の大穴に向かって流れていく。
するとどうしたことか、ミミたちを襲っていた兵士や魔物たちが次々と倒れていくではないか。

「オルゾスさま!敵は私の毒霧とナナリの魔法で抑えつけます!」
 その間に倒れている人たちを介抱してください!」

ラムレーネが先ほど放ったもの。それは麻痺毒の霧である。
吸い込めば魔物さえも動けなくなるほどの。
本来、これはガストクラウドと呼ばれるスライムの能力。
しかしラグと交わり、パワーアップしたことでただのスライムである彼女にもこの能力を使うことができるようになったのである――。
さて、2人が敵を食い止めている間、ミミたちはすばやく倒れているサルスベリたちを介抱する。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す