PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 12
 14
の最後へ

モンスターハーレム 14

見るとミミが震えている。
カチカチと歯を鳴らし、顔を真っ青に目を涙で一杯にして、ブルブルと震える手で懸命に俺の腕にしがみついていた。
「お願い…します。皆を…殺さないで…下さい。」
そして訴える。この屈強な兵士ですらぶっ倒れてる殺気のなかで他人の心配をしている。
(大した女だ…しかもさっき俺に犯られたばかりのくせして)


「ああ…。悪かった。怖がらせちまったな。」
ミミを優しく抱きしめて、髪を撫でてやる。
殺気と緊張に満ちた空気が和らぐ。
途端に女も含めた兵士全員がへたりこむ。
気が抜けたのだろう。あの巨乳女は脂汗かきながら息を整えている。
「ん?」
どこかからアンモニア臭が鼻についた。
誰か漏らしやがったな。キタネェ。
と目を女の膝下あたりに向けてみると事もあろうに女が漏らしてやがった!!
気の抜け具合も程ほどにしとけってんだ。
「あっ!ああっ!」
しかも今頃自分が失禁した事に気づいてやがる。
俺は女の近くにわざわざよって
「キタネェな。ちゃんと堪えろよ。クスクス」
笑いながら見下してやった。さっきの脅し?の仕返しだ。
最早、形勢は完全に逆転した。さっきみたいに殺されかける事もないだろう。
いやむしろ俺がこいつ等を自由にできるんだ!
犯そうが殺そうが奴隷にしようが何だってできるんだ!!
俺はこいつらより強い!!遥かに!!
「!」

(って何考えてやがる俺!!)
何なんだ俺は一体何者なんだ。何でこんなに強い?
この次から次へと溢れかえるドス黒いモノは?
一体何なんだ俺は?不安でたまらない…。
「・・・・・・。」
クイ、クイ。
「ん?」
ミミに腕を引っ張られた。
「不安なの?」
「!」
「ここにくる前のあたしと同じ目をしてたから。お父さんもお母さんもいなくなって、どうやって生きていけば良いのか分からなくて不安で不安でしょうがなかった時と同じ目…。」
「そうか…。」
(俺はすごく大事な物を手に入れたかもしれない。自分を制御してくれるストッパー。理解者。いわば相棒みたいな・・・。)
「ありがとな・・・。」
言いながら頭を撫でてやると
「///」
照れてやがる。

とりあえず不安な感じは消えた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す