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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 121

「まぁ待て。急ぐのは構わんが、まだ話は終わってない」

「ん?まだあるのか…?」

こっちとしては一秒でも早く向かいたいところだが…。

「まずはお前だ。いくら『魔王の血』を持つとはいえ、未覚醒のままでは分が悪いだろう?」

…まぁ魔族のトップと戦うに力はほしいところだけど。

「大切な実験素材が消えては困るからな、少し手伝ってやろう」
「……そりゃどーも」

俺を強くさせてもらえるのは有難いが、こうもはっきり『実験素材』と断言されると複雑な気分だな。

「それとな」
「まだあるのかよ」
「なに、これで最後だ」


サルスベリは、真面目な顔で言った。

「こやつらは、どうするんだ?」
そう言って、顎で奥の部屋を指す。そこには先程俺が『尋問』した魔族の少女たちがいるわけで……

「少し待てば貴様の『影響』は出る。戦力としては十分だろう」

さらにサルスベリは続ける。

「だが、最低数時間はかかる。その間にサーク将軍が移動する可能性は高い」


…………。


「モルモットについてだが、私は構わん。今の所先程『回収』したものがある。…どうする?選択権はお前にあるぞ?」





結局、答えは二つに一つ。

一、戦力を整え、アジトがわからなくなる魔族最悪の将軍を相手にするか。
二、パワーアップしたとはいえ、揃って僕たちが恐れる将軍に即座に突撃するか。



俺が出した答えは…………。

「・・・わかった。戦力の増強を頼む」

オレは考えた末に1の戦力の増強を選んだ。
確かに敵さんの居場所がまたわからなくなるのは痛い。
だが今度の戦いではリーリたち以上の精鋭たちが大量に襲ってくる可能性が高い。
実際、リーリたちに襲われたときも封身解放を使ったヤツが何人もいた。
おまけにこっちの戦力には回復や援護などの補助を得意とする仲間がいない。
ここは少し時間をかけてでも戦力を補強すべきだとオレは考えていた。

「ラグ様・・・いいんですか?」

オレの心のうちを知らぬミミが不安そうに尋ねる。

「1.大丈夫だって
「・・・ま、最悪敵の居所がわからなくなったら、また反対派の連中を締め上げるなり、カグラに聞くなりさせてもらうさ」
「勝手なことを・・・。
 オマエのわがままに振り回されるこっちの身にもなってみろ。
 こっちは今まで敵が襲ってこないか警戒していたんだぞ?
 またあんな神経をすり減らすようなことをしてろというのか?」

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