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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 116

オレはそこまで言って狭霧に手を伸ばす。
ちょっとした友好の印ってヤツだ。

「よろしくお願いします、ってことで」
「・・・ホントに呆れるほど魔王らしくない男だな。
 まぁ、変わり種の魔王というのもおもしろいが」

そう言いつつも狭霧はオレの手を握る。
こうしてオレたちの一行に敵であるはずの人間が仲間となった。
・・・周囲の女たちの何とも言えない負のオーラが漂っているのが気になったが。

「それで?魔王反対派とやらを潰すのはどうなったんだ?」
「そーそー、早く教えてくださいよ、ラグ様ぁ〜」

不機嫌そうに言うオルゾスとラムレーネに急かされ、オレは話し始めた。
魔王反対派の居場所、その倒すべき相手のことを。

「・・・え?エエェェェ〜〜〜〜ッ!!??」

それを聞いたとき、魔物娘たちから悲鳴が上がった。
そりゃそうだろう。
これから倒す相手の実力は、少なくともここにいる全員よりもはるかに強い連中なんだから。

――――――――――――

ミミたち魔物娘が驚きの悲鳴を上げていたその頃。
愚者の迷宮のある部屋に、数人の魔物がいた。
そのうち1人は見覚えのある顔。
それは先ほどオレたちを襲撃し、逃げ出した魔物のうちの1人だ。

「・・・それは本当か?」
「はっ、はい!も・・・申し訳ございません、我らの力及ばず・・・!」
「黙れ。負け犬の戯言など聞く耳持たぬ。
 貴様も魔物の端くれなら、行動で持って汚名をすすげ」
「は・・・ははーッ!!」

土下座して許しを請うていた魔物は、その言葉に深々と頭を下げるなりあわてて部屋から退出していった。
そして部屋には静けさが戻る。

「・・・たった3人で魔物50名を撃退、か・・・。
 ・・・どう思う?」

沈黙を破り放たれた言葉に、2人の魔物はそれぞれの答えを返す。

「いいじゃない。雑魚に負ける魔王ってのは笑えないし、潰しがいもないわ。
まぁ、今程度の力じゃ、せいぜい上級程度、私たちには到底及ばないわね」

そう呟いたのは腰元まで伸びる黒髪を掻きあげながら微笑む妖艶な女だった。
全身から淫蕩とも呼べる淫らな色気を漂わせ、着ている服も黒皮で作られたギリギリのボンテージスーツのみ。たわわに実った乳房や魅惑的な括れ、白桃のような美尻が覗く色気過剰な姿だ。
腰元から伸びる尻尾や、背中から生える巨大な黒い翼さえなければ人間と然程違いはない。

「まだ犯しがいもないしね」

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