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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 113

「それはこの間までの話だろ?
 オレが敵の頭なら、お前が捕虜になった時点で本陣の位置や部隊の編成を変えたりする。
 事実、襲ってきた連中はどれもお前の知らない連中ばかりだったからな」

思わぬ正論を突きつけられて、オルゾスはぐっ・・・と言葉に詰まる。
彼女は口にこそしないが、確かに自分が知っているのは縦の一部の関係だけで、横の関係はあまり詳しくない。
それまでは有志による散発的なゲリラ活動が主流だったからだ。

「・・・では、これから・・・?」
「ああ、反対派の頭を落とす。魔物が力を正義とする以上、強いものには従わないまでも逆らうわけにはいかないからな」

それは反対派への実質的な宣戦布告だ。
最初のうちは話し合いでわかりあおうと思ったが、50人もの人数をそろえて襲ってきたんだ。
身の安全を保障するためにも、一刻も早く黙らせなければならない。
・・・しかしそれを実行するに当たって1つ確認しなければならないことがある。
初めて出会った人間、狭霧の対処を。
オレが考えた対処は以下の3つ。
 1.危険因子として狭霧をただちに殺す。
 2.利用するだけしてから排除する。
 3.全てを明かした上で協力を依頼する。
3以外はどれも物騒な選択だが、彼女が人間で、オレに原因不明の異変を起こした原因であろうことを考えれば妥当な選択と言わざるを得ない。
抱いて調教すれば話は楽なのだが、相手は人間だ。
今までの魔物娘たちのようにアッサリ同族を裏切って味方になるとは思いにくい。
・・・とは言え、彼女は一応命の恩人だし、外の世界のことを知る数少ない存在だ。
何より味方であるものを殺すのは彼の主義に反する。
残る選択は2か3なのだが・・・。
この時、ラグは大いに迷っていた。

「・・・どうした?さっきから私の顔をじっと見て」
「あ?ああ・・・。なんでお前みたいな美人がこんなところにやってきたのかと思ってな」

いきなり狭霧に突っ込まれて、オレはあわてて言い繕った。
何やら今の発言で周囲の視線が痛いが、この際無視することにする。

「まわりにそれだけ女を侍らせといてよく言う・・・。
 まあ、ほめ言葉と受け取っておくよ。
 私がこの迷宮にやってきたのは修行のためだ」
ぴく・・・

今度は狭霧の言葉に、オレだけでなく周囲の女たちが反応する。
その理由は何となくわかる。
修行と言えば聞こえはいいが、結局のところは魔物を無差別虐殺しに来たと言っているようなモンだからな。

「・・・へえ。実戦の経験を積むためにこんなところまで来るなんてすごいね。
 ここまで来るの、大変だったでしょ?」

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