モンスターハーレム 108
それから30分後。オレたち一行はサルスベリの部屋を訪れていた。
コイツに頼るのは真に不本意ではあったが、どこに魔王反対派の連中がいるかわからない以上、コイツを頼るしかなかったのだ。
それにコイツには返してもらうものもあったしな。
「ふむ・・・。やけどに切り傷、打撲に打ち身・・・。
反対派の連中にずいぶんとやられたな」
サルスベリの言葉にオレはちょっと少々驚いたが、すぐに冷静を取り戻した。
この愚者の迷宮の最深部でオレにケンカを売るヤツなんて連中しかいないだろうことに気づいたからだ。
「ま、おかげで私はおまえの身体をいじくれるわけだが・・・。
それで?おいしい話とは何だ?
おまえの女どもをモルモットとしてくれる決心でもついたか?」
「半分あたりで半分はずれってとこだな。
今日はおまえに新しいサンプルを提供できそうなんでな。
そのための場所と時間をよこしてほしい」
サルスベリの言葉にオレは笑顔を浮かべて答えてやる。
オレの持ちかけがよほど意外だったのか、サルスベリはハトが豆を食らったような顔でオレを見ていたのが痛快だった。
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「――――・・・っ!――――〜〜・・・っ!!」
「う・・・ん・・・。何・・・?」
お、お目覚めか。
最後の眠り姫はずいぶんとねぼすけだったな。
サルスベリのマヌケ顔を堪能してからさらに3時間後。
捕虜となっていた6人のうち、最後の1人の悪魔っ娘がようやく目を覚ました。
「り、リーリ・・・」
「ん・・・テト・・・?何をそんな真っ青な顔・・・っ!?」
仲間の顔を見て、ようやく自分の置かれている状況に気づいたらしい。
悪魔っ娘の片割れは、悪夢のような光景にその目を大きく見開かせていた。
「ひッ!?ひはァンッ!?らっ、ラグ様ァッ!!」
「おッ、おおぉ・・・ッ!」
「は・・・うぅっ!も・・・もっと!もっと奥まで塗りつけてくださいィッ!?
ら、ラグ様の精液、私の身体に染み込ませてェッ!?
ラグ様の赤ちゃん、産ませてくださいィッ!!」
志をともにしたデビル・サキュバス・スフィンクスの3人の魔物娘が拘束され、憎い敵であるオレのオモチャと成り下がっていた。