PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 101
 103
の最後へ

モンスターハーレム 103

オレの腹の中では煮え立つものがますます増えている。
向こうではオルゾスとデビルが一対一の戦いを続けている。
互いに一撃離脱の要領で突っ込みあう展開になっていて、どっちが勝つか判断しづらい。
こうなったら・・・・・・てえりゃあ!
強引に叩き飛ばすまでだ!
「食らえ、渾身の一撃!」
バキン!ガギン!ボガッ!!!
片方のデュラハンをとりあえずぶっ飛ばす。
デュラハンは背中から石床について滑っていく。
少し遠くへ追いやったところで、もう一体へと猛撃をかけた。
ドシュアッ!ブンッ!
ガギン!
デュラハンの剣を何とか手放させた。
慌てて盾をだしてくるが、右手の剣を盾にぶつけ、左手の剣で渾身の一撃を繰り出す。
「ギギャガガガ!」強引に鎧を斜めに叩き斬った。
そして、そのデュラハンは動かなくなった。
丁度そこに、ぶっとばしたデュラハンが戻ってきて、全力で突進してきた。
それをオレは右に払い、ほぼ同時に左の剣で縦に鎧を断ち割る。
こうして、もう一体のデュラハンも動かなくなった。
 
 
 
 
いつしか袴姿の長身美少女は、前集団のすぐ後まで来ていた。
魔物たちはラグとの戦いに気をとられて、彼女に気づいていない。
「ほう・・・・・あの男と牛頭魔人の二人だけで前後の魔物多数と戦っているのか・・・」
彼女は状況をすばやく把握していた。
前集団の魔物も、後集団の魔物も殺気立っている。血の匂いがたちこめていた。
戦場にはいたるところに肉片や両断された胴体、気を失って倒れた者などが散乱している。
今は男がデュラハンと、牛頭魔人がデビルと戦っていた。
「む?」
長身美少女が右を向くと、一人の魔物が『封身開放』を始めていた。
「ごあああああ!」
全身が膨れ上がり、顔はそのままだったが、胴体がライオンで鷲の翼を持つ魔物へと姿を変えていた。
「ほう・・・獅子女か。」
一体のスフィンクスが出現し、ラグ目掛けて襲い掛かる!
丁度男がデュラハン全員を倒したところだった。そこにスフィンクスが猛速で接近し、前足の爪で思い切り引っかいた。
牛頭魔人はというと、その角でデビルの胴を挟み込み、ひねりながら思いっきり放り上げた。
そのままデビルは回転しながら石床に頭を強打し、倒れた。人間の姿に戻ってゆく。
 
 
 
 
「何だと!!」
今度はスフィンクスか!面白い!
「覚悟しろや!」
二つの剣を振りかざし、迎え撃つ。オレの斬撃を巧みにかわして突進し、前足の爪で引っかいてきた。
ザシュッ!
いやな音とともに、オレの胸に爪跡が残る。ただでさえヴィーヴルなどに焼かれて痛む皮膚がさらに痛い。
「ええい!」
爪を立てた直後のスフィンクスに強引に斬り付ける。だが、すばやく上空に逃れられてしまう。
ちらちらとオルゾスを見ると、オルゾスはデビルを巻き上げて、回転させて落としたところだった。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す