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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 102

猛牛のごとく角をふりたて、オルゾスが突進している。
サキュバスにはかわされたが、その先には偶然、デビルたちがいた。
「おう、オルゾス!そいつら頼んだぜ!」
オレは、慌てているサキュバスの一体めがけて、痛む左足をおして飛び掛り、大剣の柄でもって思い切り頭を殴った。
ゴガン!
サキュバスの一体が頭を強打して倒れ、動かなくなる。意識をなくしたらしく、そのまま人間の姿に戻っていった。
オルゾスにデビルたちが襲い掛かる。
左側のデビルの左肩を角で突き刺していた。だが右のデビルが思い切り爪を振り下ろす。
「ギア!」
オルゾスは右肩を爪でえぐられたが、そのまま一度反り返り、角を刺したデビルを頭から石の床に叩きつける。
ゴン!
鈍い音がして、デビルは動かなくなった。そのまま人間の姿に戻り始める。
 
オレはもう一体のサキュバスの頭も殴ろうとした。だが、咄嗟に避けられる。
ちっ!一度足元に剣を落とし、今度は背後に回りこんで素手で腰をつかむ。そのまま身を反らし、サキュバスの頭を割れんばかりの衝撃で石の床に叩きつけた。
「オ・・・・・・」
そのままサキュバスは動かなくなり、人の姿に戻り始めた。
再び剣を拾う。拾って頭を上げたところでデュラハンが向かってきた。
突っかかってくるデュラハン二体を剣で食い止める。
向こうでは残り1体のデビルに対してオルゾスが攻撃していた。
馬上のデュラハンと徒歩のデュラハン。二体が連撃を出してくる。
「負けるかよっ!」
オレは右手で徒歩の奴を、左手で騎乗の奴をいなし続けた。
「ぬおおお!!」
騎乗のデュラハンの動きが大きくなった。一刀両断を狙う動きだ。だが、隙も生じる。そこで身をかがめてダッシュする。
当然剣を構えたままだ。首なし馬の脚を四本とも力ずくで切り取る。
デュラハンが落馬するが、もう一体のデュラハンがすばやく切りかかってくる。
オレは咄嗟に前転の要領でこれを避ける。
 
 
 
 
前集団の後方。
「はて・・・・あれは、何かの?」
遠くから前集団の背後を見ている者がいた。
しっかりした足取りで歩いている。
それは、上半身が白、下半身が紅という袴姿に、黒い長髪を後でまとめて腰の辺りまで垂らした長身の美少女だった。
前方からは、悲鳴、剣戟の音などが聞こえてくる。血の匂いさえ漂ってくる。
「何の戦か・・・・修行になるかの?」
腰に日本刀を携えたその娘は、戦闘現場へ向けて脚を進めていた。
 
 
 
 
オレはデュラハン二体と斬りあいになった。
「ガキン!」
「ボゴ!」
「キン!」
奴ら二体の速度は、オレが見切れないほどではない。だが、奴らは盾を持っている。しかもその盾は奴ら自身の頭という気持ち悪いものだ。
一体どうしたことか、オレの渾身の一撃もデュラハンの盾には通用しない。せいぜいが後へ押し込むだけだ。

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