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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 101

「うっ!」
また周囲の光景が一変する。槍を突き出してくるデビルたちが、擦り寄ってくる裸の美少女に見える。
オレは何とか集中力を維持しようとする。
「そこのサキュバスども、いい加減にしろや!!!」
オレは怒り任せに吼えた。ますます腹が煮立ってきた。
なんとか周囲の光景が元に戻る。見てみるとオレの左腕はふりきってあり、デビルたちは槍を途中でぶった切られていた。
そのまま背後へと向きを変え、サキュバスたちへと突進する。
「先に貴様らを始末してやる!!」
左足が痛いのを無視して、すばやく突進する。
左のサキュバスに対して、剣を水平にして左右から薙ぐ。
そのサキュバスは慌てて後ろへと跳躍してかわす。
「逃げるな!!」
「それはこっちの台詞だ!禁忌の者!!」
言い返してきた・・・がそれはサキュバスではなく、デビルが発した声だった。
三体とも槍を失ったので、鋭い爪をひらめかせてすばやく懐に飛び込んでくる。
「死ねやあ!!」
オレは左右の腕を逆に振って横に薙ぐ。
ズシュッ!
ほかの二体はよけたが、左端のデビルは避けるタイミングがあわずに右腕ごと胴体を横断された。
「よっしゃあ!」
オレは盛大に血飛沫を飛ばしつつ倒れるデビルを見て叫ぶ。
 
 
 
 
「ラグ様・・・・・」
「サキュバスが精神攻撃して混乱させ、その隙にデビルとデュラハンが彼を殺す・・・ならば・・・」
ミミとオルゾスは緊迫した戦いを見守っている。
叫ぶラグ目掛けて、デュラハン二体が騎乗したまま、乗馬をなくした一体は徒歩で、突進していく。
「どあああ!」
ラグが左に回りこみつつ、首なし馬の両足を薙いでいた。同時に、狙われたデュラハンも剣をラグの首目掛け振り下ろす。
「!!!」
「!!!」
オルゾスもミミも息を呑む。
右手の剣は馬の足を斬り、左手の剣はデュラハンの剣を受け止めていた。
ばしゅっ!
脚を失った馬がその場に倒れ、デュラハンも落馬していた。
「とどめだ!」
すばやくラグはそのデュラハンの胸に剣を突き立てた。
?!
また光景が入れ替わったようだ。
「なめるな!!」
ラグは叫び、再び意識を集中している。
「あのサキュバスたち、ずるいです!」
「ああ・・・・・無性に腹が立ってきた。ラグが倒されるのが無性に恐ろしい・・・ぬあああ!!」
オルゾスは『封身開放』を始めた!!
全身の滑らかな肌がごつごつとした赤黒い筋肉に変じ、体も大きくなった。
「ごああああああああ!!!」
端正な美女の顔から牛のような角の生えた獣の顔に変貌していく。
「ガガ・・・・オオオオオ!」
そのままサキュバスたち目掛けて突進する。
「?!!」
サキュバスたちは後ろの音に気づいて慌てて避ける。
 
 
 
 
「な、何・・・あいつは・・・オルゾスか?!」

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