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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 9

ただでさえ背筋が震えそうな美貌の美女の二人の敵意に周りの人は怯え、何故か、視線をボクへと注ぐ。
「え?」
「おい、雄介。お前、止めろよ」
コウタがボクの背中を押し、いきなり二人の間に飛び出させる。
「うわっ!」
思いのほか勢いよく押されたボクは、バランスを失ってそのままにらみ合う2人にダイブした。

「キャッ!?」
「あンッ!?」

突然の乱入に不意を突かれた2人は、ボクを受け止めきれずに倒れこむ。
ちなみに『キャッ!?』というかわいらしい声がが白那先生で、『あンッ!?』という色っぽい声がリズ先生だ。

「イタタ・・・。す、すみません先生。大丈夫ですか?」

不覚にも女の人2人がクッションにしてしまったボクは、あわてて起き上がろうと地面に手をつけようとしたその時だ。

むにゅっ、

「ひあっ!?」
「・・・へ?」

地面にはありえない、やわらかい感触と白那先生の悲鳴に目を向ける。
するとそこには先生の胸をわしづかみにするボクの右手があった!

「すすす、すみませんっ!?」

あわててボクは白那先生からその手を離す。
しかし次の瞬間、ボクのカラダは何かやわらかい何かに引き寄せられていた。

「大丈夫だった、雄介クン!?
 ゴメンね、私たちのせいで・・・!」

その言葉に、ようやく何が起こったのか理解できた。
リズ先生に抱きしめられたのだ。
先生のオッパイにうずもれてまわりがよく見えないけど、どうやらかなり心配してくれているようだ。
迷惑をかけたのはむしろボクのほうなのに。
しかし事態はそこで留まらない。
その様子を見ていた白那先生が怒り出したのだ。

「リズ!あなた何をやってるの!?」
「あなたこそ何をやっているのよ、白那!
 この子は私たちの大事なボウヤなのよ!」

リズ先生の爆弾発言に周囲の生徒たちがざわめく。
コウタや由貴が視線で事実の真偽を聞いてくるが、ボクには何の話か、てんで見当がつかない。
ただわかったのは、白那先生がその言葉に顔を青くしたってことくらい。

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