淫魔界にようこそ 35
モリガナの合図と共に部屋の外で待機していたメイド達が入ってくる。
密談は終わりということを理解して部屋から出たリザを見てモリガナは首を傾げた。
「せっかく力だけでなく血も厳選したのに反応は無し。やっぱりサキュバスだからかしら?」
≪その頃の雄介達≫
森の中の獣道を最初をレイナさん、次に雄介、最後に白那さんが並んで歩いていく。淫魔界の森は男が入ったら二度と出てこないといわれてる曰くつきの森。それにもまして未は餓えに餓えた淫獣たちがいるのだ。雄介だったら五分も立たずに森の奥に連れ去られて餌にされてるだろう。
「ちょっ、白那さん、放れてください。む、胸が・・・」
「あら?胸なんていくらでも揉んでくださって構いませんよ」
雄介の腕に絡むように白那がべったりと側に寄ってたりする。和服越しに豊かな乳房の柔らかさや温かさがゾクゾクするほどの色気と共に雄介の理性を揺らがせる。実際、今先の死にかける体験がなければ、そのまま襲いかかっていたかもしれない。
「こ、こういう時は因数分解で・・・2Xプラス3Y・・・」
「あら?こういう場合は円周率じゃないのですか?」
「え、円周率?」
「そうですよ。ほらπ(パイ)」
白那が和服の胸元を大きくはだけ、たわわに実った白い乳房を持ち上げる。マシュマロのように柔らかな乳房の朱鷺色の乳首は既に桜色に染まっている。雄介の喉がゴクリと鳴った。
「舐めてみたくありませんか? 舐めるだけでなく、しゃぶっても、これでこのキカン棒に奉仕しても構いませんよ。全て旦那様の思うように」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
神様、この試練に耐えることは出来ません。いや耐えることが出来るヤツはいるはずが無い。思わず白那さんを押し倒そうとする寸前、ボクの襟首をガチと掴む手。
「何をしてるんだ。馬鹿ども」
「れ、レイナさん」
赤毛の勝気な姐御肌の美女は苛立つように眉を潜めていた。その視線の先には胸元をはだけたままの白那さんの姿がある。
「白那。あんたはもう少し我慢できる奴だと思ってたんだけどね」
「しょうがありません。旦那様の精を一度でも浴びると・・・・もう、どうしようもないです」
「?」
「うふふ」
白那が雄介の後ろに回し、豊満な胸で頭を抱え込むように抱きかける。その指先はズボンの中で膨れる肉棒をなで上げる。