PiPi's World 投稿小説

淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 32
 34
の最後へ

淫魔界にようこそ 34

 
「ああ彼女達はシーア・ジュリドーとティア・ジュリドー、この二人を連れて行き子を身籠らせてほしいのと樽一杯分の精液を分けて貰いたい…それが条件だ」

ノルティカは何気に条件が二つになっていると思いつつ、この状況を打開する為に

「分かった」

と条件を飲んだのだ。

「大丈夫ぅ?勝手に決めちゃって」

当然リザリアはこの先の心配をするが

「しゃあないだろ、でないと此方の命がない」
「確かに…」

それにはリザリアも納得するしかなかった。

そしてアマゾネス二人を加えたノルティカとリザリアは淫魔女王が待ち、おそらく雄介も向っただろう白妖塔へと足を進めた。

――−同じ時。

≪白妖塔・65階≫

他の防人より早く白妖塔へとたどり着いたリザはモリガナとの密談を行っていた。
彼女達二人がいるのは白妖塔の中に存在する女王だけが持つ個室。
普通の淫魔達は許可がなければ入ることが許されず、同じ女王でも滅多に他の部屋に入ることが許されない淫魔界で尤も密談をするに相応しい部屋で優雅にモリガナはティーカップを片手に会話を広げていた。
「そう・・・・無事にこちらに呼び寄せることは出来たのね」
ティーカップに注がれてるのは白濁の液体だ。説明するまでもなく淫魔の主食にて好物。優雅に口をつけるモリガナに砕けた口調ではリザは答える。
「はい。でも、いいの?」
「うん?」
「≪あのこと≫を他の淫魔女王達に通達せずに。バレた時、下手すれば女王の座を降ろされることになるかもよ」
「その場合は貴方がなればいいじゃない」
「冗談。私は面倒なことが嫌いなの」
「うふふっ、その面倒ごとを嫌う性格。誰に似たのかしらね」
「間違いなく貴方ですよ。御母様」
リザの文句にモリガナは妖艶な微笑で答えた。
流れるようなウェーブがかった金髪と海のような碧眼を備え、濃厚な色気を漂わす美貌は確かに似通っていたがモリガナとリザでは圧倒的に差があった。例えるならワインが熟成されるような比べようも無い格の差だ。
「まぁいいわ。彼女達も私と同じような色々な思惑を考えてるんでしょう。リザ、お疲れ。部屋に戻って休んでいいわ」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す