淫魔界にようこそ 30
もう限界だった。
雄介は目の前が朦朧としてきて、目の奥でチカチカと光が瞬いている。
白那さんは未だに精液を搾り取ることを辞めず・・・・このまま雄介は衰弱死するのかとなる寸前――
「・・・・・・白那。いい加減にしなさいよ。気付いてないかもしれないけど雄介君。死にかけてるわよ」
救いの女神(?)のレイナさんが現れた。
その言葉を聴き、白那さんの瞳にようやく冷静な知性が戻る。そしてやせ細った雄介を見て可愛い悲鳴を上げた。
「きゃあっ、だ、大丈夫ですか、旦那様」
「・・・・う、うう・・・・もう駄目・・・・・・」
心配そうに肩を揺すってくれるのはいいだけど未だに肉棒はくわえ込んだばかりだし、肩を揺するのと同時に腰を捻るのは、止めてください。
ああ・・・もう・・・・・本当・・・・・・・がくっ・・・・。
ビュッと最後の一滴が白那の膣奥に放たれて、白眼をむいて気絶する雄介に、白那は頬を染めてうっとりと呟く。
「美味しい♪」
白那から秘所から肉棒を引き抜き、着崩れした和服を調えている間、レイナは気絶した雄介を見て溜息を漏らした。近寄り、指先で体の波動を確かめる。
・・・・うん、大分疲れてるみたいだけど。生命力は全然衰えてない。
大量の射精によって体力は減ってるが生命力は全然減ってない。むしろ出口が細かい為に供給が需要に足りなかったってのが事実らしい。
これならすぐに回復するでしょ。
「白那。あんたねぇ・・・・折角連れてきて即効で殺そうとしないでよ」
「ふふふっ、怒らないでください。それより旦那様はどうですか?」
「すぐに回復するわよ。それより早速やってくれたわね。幾ら離れたとはいえ、淫魔界にきたら速攻でするなんて・・・・遠慮ってものがないの?」
溜息をつくレイナに純白の和服を着なおしながら黒髪を靡かせて白那は妖艶に微笑む。
「だって我慢できなかったですもの。貴方も私と同じことをしたら、そうなるでしょう?」
「・・・・・・・・・・・」