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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 22

「保健室に言ってみたら?まだ先生がいると思うよ」
「んっ!うん・・・わかった・・・行ってみる」

熱病にもかかったように蕩けた表情で由貴は教室から出て行く。

「・・・・なんか私、おかしい・・・ぁんっ!」

ブルッと身体を襲った軽い絶頂に思わず由貴は唇を噛み締める。
まるで全身が性感帯に変わったような感触。ブラに乳首が擦れるだけで甘い感覚が全身を走り、溢れる愛液は下着を濡らし、そのまま足元から雫となって滴り落ちるぐらいだ。

「どうなっちゃのかな、私の身体」

気持ちよさでどうかなりそう・・・・それなのに後一歩何か足りない。

「ハァはぁ・・・足りない・・・・欲しい、欲しいよ」

全身を襲う疼く感覚に引きずられるように由貴の足は一階にある保健室ではなく屋上へと向う。
その口元には淫蕩な娼婦の如き笑みが浮かんでいた。
そして気付けば、後数段で屋上の扉へと近付きつつあった…



その頃…

「うぅ…うわぁぁあ!!」

淫魔達の術により朱色の光で身体全体を縛られた雄介。
五感全てを閉ざされてしまった雄介は恐怖からか喚くより他が無かった。
そんな中でも淫魔達の術で空間に出来たひびは徐々に広がる。
と同時に淫魔達は今まで術を唱えていた声も徐々に大きくなってゆく。
しかも唱える声になにやら色艶のある声も混ざり始めていた。
そして…

「ああ…ああぁぁ…」
「はぁ…はぁあぁぁん…」
「うわぁぁん…」
 
何時しか淫魔達が唱えていた術は淫らな喘ぎ声へと変わっていた。
これは術の最終段階へと進んだ事を示していた。
そして…

「はぁ…はぁん…あん…」
「あん…イク…イク…」
「だっ…らめぇぇ…」


『うわぁぁぁん!!…』


淫魔達の喘ぎ声はほぼ同時に絶頂に辿る。
同時に異空間は人が二人並ぶ位なまでに広がっていた。

「ふ〜ぅ…これで…良し…っと」
「これで…後は…雄介…君を…送れば…」
「でも…早く…しないと…すぐに…閉じて…しまう…わ…」
 
淫魔達はまだ息が荒げているものの気怠い身体をおして雄介を淫魔界へと送る作業を続ける。

その時…

バタン!

屋上の扉が開いたのだ。

「どうして…」
「結界を…張って…人が来れない…はずなのに…」

突然の事で淫魔達は慌てる。
だが更に事態は深刻度を増す。

「ほ…ほしいぃ…だ…だれか…わたしにぃ…」

何と由貴が屋上へと入ってこようとしたのだ。

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