淫魔界にようこそ 17
しかもノルティカが雄介を押し倒して覆い被さり、更に唇同士が重なりディープキス状態になっていた。
“うわぁ…この子、雄介くんじゃない…しかもキスなんて千載一遇の大チャンス!”
この時とばかりにノルティカは舌を雄介の口の中に入れ始めた。
「んっ!? んんんんんんっぅぅ!!?」
いきなりの凶行(?)に雄介の方も必死にもがくが淫魔特有の長い舌は逃げようとした舌をあっさりと絡め取り更には内側から頬を舐め始める。雄介の動きが徐々にもがくが、悶えるへと変質するぐらいの粘着的で濃密なディープキスの後、ようやくノルティカは唇を放した。
「・・・・ぷはぁぁっ、雄介君も唾液も美味しいね。なんていうか、私達が好きな味がする」
「・・・・ちょっと、君は・・・・誰?」
ノルティカの唾液交じりの光る舌の淫蕩な動きに思わず挙動しながらも唇を裾で拭いながら雄介が尋ねる。
突然現れて、いきなりぶつかったのはしょうがないとして、その次のディープキスはわからない。
出来る限り真剣に尋ねようとする雄介だが、その姿はあまりにも無理があった。
ぶつかった時に外れた制服の前のボタン、開けたYシャツの胸元に覗く白くやせた肌、唾液によってべとべとになった口元に、いきなりの濃密なキスに紅潮しきり、トロンと蕩けた瞳。淫魔の唾液の催淫効果によってズボンは見た目でわかるほどズボン越しに隆々と勃ちあがり、
そちら方面に興味津々な、お姉さん達に捕まれば、トラウマになりそうな色〜々♪な悪戯されるに間違いなしだ。
実際、頬を紅潮させて訪ねる雄介は、まさに庇護欲を誘う赤子、飢えた虎の前に差し出された脂の乗り切った高級肉。ゴクリとノルティカが喉を鳴る。
「ボクはノルティカだよ。雄介くん」
「ま、また? どうしてボクの名前を知ってるんだ?」
「だって有名人だもの」
ボクたち淫魔の中ではね。
最後のフレーズは口に出さず、それよりも隆々とズボンを突き上げるアレにノルティカの興味の八割は注がれている。思い出すのは人間界にやってくる時に会った淫魔の蟲女王フェラティエの言葉だ。