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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 100

するとレシアナ姫が、大和の顎に指をかけて、そっと上向かせた。正面のすぐ近くに彼女の顔があり、甘い吐息が頬にかかる。
「ふふッ、大人のキスを教えてあげるわ」
そう言いながら、彼女の顔が迫ってきて、2人の唇がピッタリと重なろうとしたその時、
「ダッ、ダメ。姉様やめて!」
そばで見ていたラティア姫が、耐えきれなくなったように声をあげた。
「ダメッ、大和君は……私と、私と付き合ってるんだから」
ラティアの口調は真剣そのものだ。
「あらあら。大和君、ラティアの言ってること本当?」
レシアナが疑いの眼差しを大和に向けてきた。
大和がどう答えようか迷っていると、
「ほ、本当よ。だって私達、もうキスしちゃったんだから」
ラティアが顔を真っ赤にしながら代わりに答えた。
これは本当である。大和がゴートに旅に出る前日、ラティア姫の部屋に呼び出され、そこで口付けを交わしたのである。
「あら……それ、本当?」
レシアナが探るような目付きで大和を見つめた。大和の肩がビクッと震える。
「どうなの大和君。君は本当にラティアとキスしちゃったのかしら?さあ、どうなの?」
レシアナ姫の鋭い眼光が大和を直撃。はっきり言って、かなり怖い。
ベッドで横になったままの大和が小さく頷く。すると、レシアナは
「どうやら本当みたいね」
それだけ言うと、レシアナはこめかみに指を当て、ぶつぶつと呟きながら何事かを考え始めた。
「……気をつけて。これは姉様が何かろくでもない事を考えている証拠なの」
近づいてきたラティアが小声で耳打ちする。すると、
「………そう、それなら仕方がないわね。残念だけど大和君は諦めるわ」
意外な答えだったのだろう。ラティア姫の目が皿のように丸くなる。
大和とラティアが予想外の返答に戸惑いながら目を合わせていると、
「……だけど、まだ若い2人がする恋愛なんて、経験豊富な私からしてみれば全然だめ。おまけにラティアなんて経験0なんだから、安心して見てられないわ。そこで……」
ニンマリと笑いながらレシアナ姫は、こう言った。
「私があなたたちに恋愛のやり方を1から教えてあげようかと思うの。特にラティアには夜伽のやり方を教えてあげないといけないし。2人共、どうかしら?」
大和とラティアが互いに目を合わせ、深く考え込む。
(やっぱりろくな事考えていなかったわ………私に夜伽の指導なんて、大きなお世話よ)
(レシアナさんに恋愛のやり方を教えてもらうのか………どうしようかな?)

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