PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 99
 101
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 101

数秒間の沈黙の後、
「姉様。悪いけどその必要はないわ。姉様の心遣いは嬉しいけど、私達からしたらありがた迷惑なの。………ほら、大和君からも何か言ってあげてよ」
「え、あ、うん。………えっとレシアナさん。ラティアもこう言ってるし、レシアナさんには悪いんですが、気持ちだけ受け取っておきたいと思い………」
思います、と言いかけた大和だったが目の前の光景に思わず中断してしまった。
「うっ、ぅぅぅぅ………」
なんとレシアナ姫が泣いているのである。こちらを見る瞳が子犬のように潤んでいる。その愛らしい姿に、思わず大和はドキッとしてしまった。
「ごめんなさい。そうよね、大きなお世話よね。若い2人の恋愛に第3者が入り込むなんて、当人からしてみれば迷惑よね。私が間違ってたわ、大和君ごめんなさい」
そう言うと、レシアナはペコリと頭を下げた。
「レシアナさん……」
この感動的な謝罪に大和は胸を打たれた。
「やめてくださいよ、レシアナさん。………分かりました、さっきの発言を撤回させていただきます。レシアナさん、ぜひ僕達に恋愛を指導してください。よろしくお願いします」
レシアナ姫がゆっくりと顔をあげる。するとそこには悲しみの表情など1欠片も残っておらず、逆に満面の笑みが張り付いていた。それを見た途端、大和は心の中で、
(しまった!!)
と激しく後悔した。
「はぁ………」
ラティアがわざと深い溜め息をつく。彼女は分かっていたのだ。だからレシアナが悲しみの表情を見せたとき、何も言わなかったのだ。
「ありがとう大和君。おかげで超迷惑なお邪魔虫が出来ちゃったわ」
ラティアの一言一言が大和の心に深く突き刺さる。
「うふ、大和君は快く了解してくれたわよ。で、ラティア、あなたはどうなの?」
「ふん、私は遠慮しとくわ。姉様から教わることなんて、何一つないんだから」
「あらそぉ……じゃあ、あなたがいないところで、大和君にエッチな授業しちゃおっかなぁ」
「ち、ちょっと。大和君には手を出さないでよね」
「でも大和君は自分から教えて欲しいって言ったのよ。本人に頼まれて教えるんだから、別に構わないでしょ」
「なに言ってるのよ。教えるのは恋愛であってセックスじゃないでしょ」
「あら、セックスは恋愛の一部よ。セックスで生まれる愛もあるくらいなんだから。ま、子供のラティアには、分からない事かも知れないわね」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す