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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 9

「くだらない事とはなによ、くだらない事とは!私はね、ある重大な使命を担っているのよ。それを今からあんたたちに聞かせてあげるから、その耳の穴かっぽじって、よく聞きなさいよ!」
「へぇー。ありがたく聞かせてもらおうじゃないの。もし、つまんない話だったなら覚悟しなさいよ」
ジェンが指の関節をポキポキと鳴らしながら言った。
モルティラニアはそんなジェンをギラッと一睨みした後、大和の瞳をジッと見つめながらゆっくりと口を開いた。
「やっと会えた。私の運命の人………」



「私はここメリツ修道院のはるか南、サンクキングダム領にあるノストル村って所から来たの」
「ノストル村は人口1000人ぐらいの小さな村。森の中にある自然に囲まれたのどかな村。だけどノストルのたった一つしかない特徴は、人口のおよそ9割が女性ってことなのよ」
「だから、ノストルでは昔から女性が村の政策を決めていたわ。村の幹部は全員女性。もちろん村には男性もいるけど、存在感は全然ないわね」
「村には長老がいるんだけど、その長老になる条件っていうのが、子供をたくさん産むことなの」
「歴代の長老はみんなそうしてきたらしいわ。で、今の長老は私の祖母なの。祖母は旅をして出会った男性と結ばれて子供を14人産み、ようやく長老になったんだって。ちなみに私の母は一番最初の娘ね」
「私はそんな祖母に憧れてたの。いつか私も長老になりたいって思ってた。そしたらある日、祖母が私を呼んでこう言ったの。『モルティラニア。お前も、もう17だ。そろそろ子供を産んでもおかしくないだろう』って」
「嬉しかったわ。ノストル村では子供を産むには長老の許可が必要なの。その許可が降りたってことは、私も一人前になったって事なのよ」
「で、私は言ったの。『私は、15人の子供を産みたいわ。出来れば可愛い娘がいい。そうすれば、長老の後継者になれるでしょ』ってね」
「そうしたら、長老はそれを叶えてくれる男性を水晶玉で占ってくれたの。そして映し出されたが君だったわけ」
「長老は場所も教えてくれたわ。その男性がいるのはルカジマだって。それで早速そこに行ってみたら、翌日に魔王軍が攻めてくるっていうじゃない。あとは言わなくても分かるでしょ?」



時折身ぶり手振りをしながら、大和達に向かって熱弁するモルティラニア。
しかし、彼女の話をしっかりと聞いていたのは、大和だけだった。
残りはというと、ジェンはいびきをかきながらベッドの上で居眠りをしているし、カスミは立ったままスヤスヤ寝ている。セリスとシホに至っては2人で談笑している始末である。

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