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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 80

「言っとくが、手加減しねぇぞぉ!」
ブリガンディの剛腕がうねりをあげながら襲い掛かった。咄嗟にカルラは5mくらい後ろにジャンプした。ブリガンディの拳が空を切り、地面に大きな穴をあける。
「どんどんいくぞぉ!!」
着地したカルラに再びブリガンディが襲い掛かった。右に左にパンチを繰り出し、ダメージを与えようとする。
カルラはそれを難なく避けていた。しかし、彼は同時に焦ってもいた。
ブリガンディの攻撃を避ける度に、少しずつだが、大和とエルザトがいる場所から離れているからだ。
(こいつの狙いは、俺をチビスケと仮面女から引き離すことか!)
これ以上離されたらマズイ。カルラの動きに焦りが見えたその時、
「どこ見てんだぁ!?」
一瞬の隙をつかれ、腹に飛び蹴りを食らった。カルラの体が壁に激突する。
「人の心配してる場合かぁ?」
カルラは地面に倒れ、半分ぼうっとした頭で思った。
(岩石野郎が、ふざけやがって。………本気で怒るぞ)



「カルラさん!」
「どこを見ている、小僧!」
エルザトが大和に正面から襲い掛かった。反射的にガルドを水平に構え、攻撃を受け止める。
カキンッ!
甲高い金属音が響き渡った。
「人の心配の前に、自分の心配をするべきだな」
「何を!!」
「ふっ、いいだろう。紋章を渡さないと言うのなら、………力の差をその身で知ってもらう」
そう言って、エルザトは後退し、剣を顔の真っ正面に構えた。彼女の体から、今までとは比べ物にならないくらいの殺気が溢れてくる。
「花鳥風月……風の巻……旋風」
エルザトからほとばしる殺気が最高潮に達した時、彼女はおもむろに剣を頭上に上げ、斜めに一気に振り下ろした。もちろんその距離からでは、剣が大和に当たるはずがない。
だが、次の瞬間、

ズバッ!!!

大和の腕や足といったありとあらゆる体の部位から鮮血がほとばしった。
「ぐあああぁぁぁ!!!」
大和の口から悲痛な悲鳴が聞こえた。たまらず、その場に倒れ込む。
「心配するな。血は出たが致命傷ではない。しかし秘密を喋りやすくはなったろう?」
頭上からエルザトの声がした。
激痛をこらえてエルザトを見上げる大和。
その途端。

ドクン!

何故か彼の男根が一瞬で勃起した。

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