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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 61

「現在の八星将軍の筆頭です。通称、全能の王。その力は未知数で、戦女神と呼ばれる事もある魔王軍最強の戦士です。あのフリーザと互角、いやそれ以上かも…」
「フリーザ以上…」
水の王フリーザ。以前、大和・レイ・ジェンの3人が手も足も出なかった八星将軍の1人である。
「とにかく、僕がお前に関して知ってるのはそれくらいだな」
リクゥが話は済んだと言わんばかりに先に進もうとする。
「ちょっと待ってよ、リクゥ。どうして君はそんな大事な話を僕に教えてくれたの?」
大和がふと疑問に思った。今の話の内容は魔王軍の中でも結構重要な物である。それを敵である大和に教えてしまうのはマズイのではないだろうか。
しかしリクゥは、
「そりゃそうだけど、お前の過去の話の方が大事っていうか……つまんない話じゃ釣り合いが取れないっていうか……ん、とにかく何でもいいだろ!早くしないと置いてくぞ!」
顔を真っ赤にしながらリクゥは鉱山の奥へと進んでいった。
「……ねぇガルド」
「何ですか大和様?」
「アイツ、そんなに悪い奴じゃないよ。むしろ……良い奴かも」
そんな事を言いながら、リクゥの後を追う大和であった。



それにしても鉱山の中は広かった。
広大な洞窟である事は肌にヒシヒシと感じとれる
(一体いつになったら出られるんだろう?)
先程の会話からすでに2時間は経過しているが、出口の気配は一向に感じられない。2人の顔に少しずつだが疲れの色が見えてきた。
「はぁ、はぁ、……なぁ橘 大和。少し休まないか?」
汗だくのリクゥが額の汗を袖で拭いながら言った。
「はぁ、はぁ、そうだね。じゃあ、もう少し進んだら休憩にしよう」
同じく全身汗だくの大和が答えた。正直、彼もすっかりへばっていたのである。
それから疲労困憊の2人が歩くこと10分。大和達の前に大きく開けた空間が現れた。

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