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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 7

この日、大和・ジェン・カスミ・セリス・シホの五人はメリツ修道院の敷地内の病院に着ていた。
理由は、ルカジマでベリアルと戦闘し意識不明の重体となった槍の使い手の美女が意識を取り戻したという知らせを受けたからであった。
ちなみにレイはいない。彼女は体調を崩し、自室で休んでいるのであった。
体調を崩したレイを残して病院に来た大和達は看護士に案内され、病院の一室にたどり着いた。
表札を見るに、彼女は個室のようだった。名前が一人分しか書いていない。えっと、名前は……
「モルティラニアさん……か」
大和が彼女の名前を口にする。
とりあえずドアをトントンと数回ノックして病室に入ることにした。



病室の中はこじんまりとしており、置かれている物といえば、一人用のベッドとその脇に置かれた小さい机しか無かった。
そして、そのベッドの上では上半身を起こしただけの美女が窓の外をゆっくりと流れる雲をジッと眺めていた。
「あの……モルティラニアさん?」
大和が声をかけると、水色の病院服を着た黄色い長髪の美女がゆっくりとこちらに顔を向けた。
「…………あれ?」
何故か不思議そうな眼差しで大和の顔をジッと見つめてくる美女。
「どっかで見た気がするんだけどな〜。あれ?どこだっけ?」そう呟き、う〜んと唸り声をあげながら考え込む。そこに、
「何よ、あんた王様の事知ってるの?」
と言いながら、ジェンがモルティラニアのベッド脇にドサッと座り込んだ。
「王様。えーと……モルティラニア……だっけ。王様はこの子のこと知ってるの?」
ジェンが問いただすと、
「僕は知らないよ」
即座に否定する大和。
実際、彼女との最初の出会いは第二次ルカジマ攻防戦の真っ最中。しかも、顔を合わせた瞬間モルティラニアは気絶してしまったため、この時まで彼女の名前さえ知らなかったのである。
「モルティラニアと言ったか?一つ聞きたいことがあるんだが」
背後から声が聞こえた。大和が振り向くとカスミが胸の前で両腕を組みながら立っている。
「ルカジマでの戦闘中、私とジェンに初めて会った時のこと、覚えているか?あの時、あなたは確かこう言ったな‘流石はタチバナ ヤマトの従者ね’…と。あれは一体どういう意味か説明してくれないか?」

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