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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 52

「ここがリジム鉱山。なんか不気味なところだね。早くプライム石を見つけて帰ろう」
大和が麓にぽっかりと空いた洞窟を見ながら言った。
大和の隣で一緒に洞窟を見ていたサリナが、
「分かってるわよ。エドウィン、地図ちょうだい」
と、後ろを振り返らずに手だけ後ろに伸ばしながら言った。その手に丸められた紙がポンッと収められる。
「えーっと……この洞窟がここだから……んもうッ、エドウィンが昨日墨で汚したから、全然道が分かんないじゃない!」
サリナが悪態をつきながらようやく後ろを振り返った。
しかし、悪態をつかれたエドウィンは怒るどころか逆にニヤリと笑いながら言った。
「大丈夫だ。俺は最短の道筋を全て覚えている。俺の記憶によると正解の道は……」
エドウィンが斜め右前方を指差した。差した方を見ると、そこにも洞窟がぽっかりと開いている。
「俺の記憶によれば入り口は全部で6個。その内3つは封鎖されている。そして残り3個の入り口の中で、安全かつ最も早くプライム石がある最奥部に辿り着けるのが……」
「あの洞窟ってわけ?」
大和が尋ねた。
「そのとおりだ。後は俺に任せておけ!じゃあ、行くぜ!」
エドウィンが歩き出した。サリナがそれを、「リーダーは私よ。だから先頭は私が歩くの」と言いながら制止しようとしたその時だった。
ズーーーーン……
何かが崩れるような音がした。エドウィンとサリナの動きがピタッと止まる。
「今の……何?」
サリナがキョロキョロと辺りを見回すと、
ズズーーーーーン……
また音がした。しかもさっきよりも音がでかい。
「鉱山の中からだ!」
大和が叫んだ。音は最初に見つけた洞窟の中から聞こえてくる。
「行ってみよう!」
大和が走り出した。エドウィンとサリナがそれに続く。
洞窟の中は以外にも広く、5人ぐらいの大人が並んで歩いても十分余裕がある程の幅と高さを兼ね備えていた。
その洞窟の中を3人が手に松明を握りしめながら進んでいく。
ズズーーーーン……
また音がした。おまけに地響きまでおきている。
「この先は、大きく切り開かれているはずだ。何かあるとしたらそこしかないな」
エドウィンが壁に手をつきながら言った。
それから5分程進んでいくと、
「見て、明かりよ」
サリナが叫んだ。前方の暗闇の中に確かにうっすらと光が見える。しかし、おかしい。
「何で洞窟の中に光が?」
ここはすでに廃鉱となっているはずだ。洞窟の中だから当然太陽の光ではない。となると、誰かが灯りをつけていることになる。一体誰が?
ズズズーーーーーン
また音がした。かなり近い。それと同時に地面が揺れる。どうやら原因はこの先にあるらしい。
「行こう!」
大和を先頭に3人が奥へと進んでいった。



奥へ進んだ3人は自分の目を疑った。

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