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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 51

「リーダーに立候補したい人はいない?別にサブリーダーでも大丈夫よ。ちなみに残った1人は雑用係だからね。それとリーダーの意見は絶対だから覚悟してね。それから……」
ペラペラと喋り続けるサリナを横目に、大和とエドウィンが小声で密談する。
「……どうする大和?」
「どうするって、サリナの言いたいこと分かるでしょ?」
「あぁ、つまりコイツは自分がリーダーになりたいんだろ。仕切り屋タイプだからな」
エドウィンはため息をつきながら、後ろでまだ喋り続けている同級生を一瞥した。
「エドウィンはリーダーをやりたくないの?」
「冗談だろ。そんな面倒くさそうなのやりたくないね。お前がやれよ。もし多数決になったらお前に一票いれてやるぜ」
「うん……でも……もしサリナがリーダーになれなかったら……絶対に後で復讐されそうなんだけど」
「結構根に持つタイプだからな。……困ったな」
男2人が頭を抱えていると、
「で、どうするの?私以外の立候補者はいないの?大和?エドウィン?」
サリナが並外れて大きな瞳で睨み付ける。
なす術なし。大和とエドウィンは顔を見合わせながら諦めた。
「「サリナがリーダーでいいです」」
2人同時にサリナを推薦した。半ば嫌々なのが表情を見れば分かる。
「えっ、本当に?ウ〜ン……まぁ仕方がないからやってあげてもいいかな」
よく言うぜ。エドウィンの呟きをサリナは聞き逃さなかった。
「エドウィン。あなたをリーダー侮辱罪の罪で強制的に雑用係に任命します。反論は全て却下します。なお司法取引には一切応じません。分かった?」
「げっ!ち、ちょっと待ってくれよ、おい!」
「言い訳は聞きません。……はい、これ」
サリナが持っていた荷物をドサッと地面に置いた。一応、彼女が持ってきたのは杖や食料や魔法書などで、残りの荷物はポーランの屋敷に置いてきているのだが、それでもかなりの量である。
「これ、ヨロシクね。じゃあ行きましょうか、大和サブリーダー」
サリナが大和の腕を組んでスタスタと歩き始めた。彼女に逆らわずに、それに従う大和。
彼らの後ろでは、エドウィンが自分の荷物とサリナの荷物を抱えて悪戦苦闘していた。
時々、サリナの悪口を大声で怒鳴っているのが大和にはなんとなく可笑しかった。



リジム鉱山は、リジム山の麓にある数百年の歴史を持つ鉱山である。最初の頃は、貴重な岩石やら宝石が採れゴートの資金源にもなっていた鉱山だったが、すっかり掘り尽くされてしまった現在では、近づく人間など皆無である。
その誰もいない鉱山に3人はたどり着いた。

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