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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 42

「で、僕達に何を?」
「うむ。では、本題に入るが、このリジム鉱山の中にプライム石という珍しい鉱石が採れるのだよ。炎のように赤く輝く宝石のなのだが、それを君達に採ってきてもらいたいのだよ」
3人が互いに目を合わせる。その目は、ポーランに対する疑問に満ち溢れていた。
「あの……ポーランさん。何故僕達がそんなことをしなければならないのですか?」
もっともな疑問を大和が口にした。いきなりヤレと言われて、「はい分かりました」と言うほど、彼らもお人好しではない。
しかしポーランは、そう言われるのを予測していたようで、
「残念だが、君達はこれをやらねばならないのだよ。今は理由を話せないが、これはアーカート君からの伝言だと言うことだけ言っておこう」
3人の表情が一瞬にして曇った。
(アーカートさんが?なんでまた?一体何故?)
3人の心中が疑問符で一杯になっていると、ポーランの横に立っていたミシェルが、
「出発は明日の明朝。今夜は私達の屋敷にお泊まりください。あと、この地図は皆さんに差し上げますわ」
と、ニッコリと笑顔で言った。
とりあえず地図を受けとる大和。すると、
「おい、町長さんよ。俺はどうするんだ?」
カルラが扉の近くの壁に寄りかかったまま、尋ねてきた。
「俺はそいつらの護衛を依頼されている。場合によったら、俺もリジム鉱山についていく事になるぜ」
「それは出来ませんわ。カルラさん」
以外にも答えたのはミシェルだった。どうやら彼女は、この任務の裏の事情を知っているらしい。
「あぁ!?どういうことだ?」
「この任務は、ルカジマの生徒3人のみで実施させるように、と伝言を貰っているのです。あなたは待機という形になりますわ」
「そいつは楽で助かるが、そいつら3人だけじゃ危ないとは思わねぇか?」
「大丈夫ですよ。先程も申しましたようにリジム鉱山には強力な魔物はおりませんし、順調に行けば半日で終わる任務です」
「………ふん、まぁいい。それなら俺は明日1日中、酒場で飲んでるとするか」
カルラは、そう言い残すとゆっくりと部屋を出ていった。
「では、3人とも。よろしく頼んだぞ。ミシェル、彼らを部屋に案内しなさい」
「はい。では皆様。こちらへどうぞ」
ミシェルの案内により町長室を出た大和達は、屋敷の二階にある長い通路へとたどり着いた。通路の左右にかなりの数の木製の扉がついている。
「1人1部屋でよろしいですね。大和様とエドウィン様が隣同士、その対面にサリナ様とカルラ様で。ちなみに私の部屋は三階ですので、御用がある場合は遠慮なくお申し付けくださいます。では」
そう言い残すと、ミシェルがその場から立ち去った。

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