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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 40

「い、いや。それがねガルド。実は……」
あの日の夜の事を大和は話し始めた。ラティアの着替えを覗いたこと、その後彼女とキスしたこと、そしてラティアに処女であることを理由にHを断られたことなどを。
全てを話した後に出たガルドの第一声、
「なんと情けない!!!」
号泣しているような声であった。実際泣いているかどうかは、魔法剣状態なので不明であるが。
「勝負下着を着けていたという事は、ラティア姫は期待していたのですよ。抱かれてもいいと思っていたに違いありません。それなのに大和様は………」
「いや……でもね、ガルド。そうは言ってもさ……強引に押し倒すのって……やっぱり、よくないと思うんだけどね……ほら、そういう雰囲気ってあるじゃない」
「そういう雰囲気を作るのも男性の仕事なのです。大和様は女心をちっとも分かっていないのですよ!」
と、拗ねたような声を出すガルド。それっきりガルドは何も話しかけて来なくなった。
「………やれやれ(何でこうなるのかな?)」
しみじみとそう思う大和であった。



それから数日後、特にトラブルに巻き込まれる事も無かった大和達は、無事ゴートにたどり着いた。
「ここがゴートか……」
町に入った大和が辺りを眺めながら言った。
活気の溢れる町である。見たこともない武器を扱う鍛冶屋、滑稽な芸を見せる大道芸人、美味しそうな果物を売る屋台、可愛い笑顔で道を歩く娘達。
「まるでルカジマみたいだな」
大和の隣でエドウィンが呟いた。
「そうなの?」
「あぁ。大和がルカジマに来たのは魔王軍が攻めてくる直前だったから分からないかも知れないけど、昔のルカジマはいつもこんな感じだったんだぜ」
エドウィンが満面の笑顔で言った。
「早くゴートの町長さんのところにいかないとね」
そのエドウィンの隣でサリナが言った。そして後ろを振り向くと、
「ほら早く来なさいよ。私達を運ぶのが仕事でしょ!」
と笑顔で叫んだ。
彼らの後ろでは、
「う、うるせぇな。少しは……黙ってろ」
腹をグーグー鳴らせたカルラが、長い棒を杖にふらつきながら歩いていた。
「結局、狩りで何も捕まえられなかったんだよね」
「そりゃ捕まんないよ。あんな状態じゃあね」
「食料あげるって言ったのに。つまんない意地はるからよ」
3人が哀れみの視線をカルラに送る。
しかし、送ったのは一瞬だけで3人はすぐに次の行動を開始する。
「まずは町長のポーランって人に会わないと」
3人が町の中心部にある町長の屋敷に向かう。その後をカルラがズルズルとぼろ雑巾のようについていった。
さて、町長の屋敷についた大和達だったが、門番に名前を告げると、まるで彼らを待っていたかのようにポーランの所に案内された。どうやら事前に連絡がとれていたらしい。
「やぁ、君たちか。アーカート君から連絡は貰っているよ。遠路はるばる御苦労だったね」

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