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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 39

驚愕のあまり目を見開き、体をジタバタさせるウルフ。それと同時に首を掴んでいる両腕に徐々に力が入っていく。
2匹のフィアスウルフは体を痙攣させたのち、グッタリと動かなくなった。
「さて、次は何匹だ?全部まとめてかかって来な!」
そう言いながらカルラは一睨みすると、両腕にぶら下がっていた2匹のウルフを、残りのフィアスウルフ達に投げつけた。
「キャン!キャン!キャン!」
地面を転がる仲間を見て、残りのウルフ達は悲鳴をあげながら逃げていった。獣は自分達より強い者とは決して戦わないのである。
「ふん、まぁこんなもんか。………ん?どうした小僧共」
カルラが目を見開いたままの3人に気付いた。
「まさか、俺様の力にビビったんじゃねぇだろうな?……言っとくが、俺はまだ半分も力を出してないんだぜ。この程度でビビンじゃねぇぞ」
3人がさらに驚愕する。
(……これで半分以下!)
「とんでもない力の持ち主ですね。カルラという男は」
ガルドが言った。
「メリツ修道院にも、これ程の実力者は少ないでしょうね」
「魔法剣に誉められても、嬉しくねぇけどな」
カルラがガルドを見ながら言った。
「それにしても魔法剣か。初めて見たが、武器がペラペラ喋るのは、不気味なもんだな」
「では、人型に変身して話しましょうか?私は別に構いませんが」
「いや、遠慮しとくぜ。そんなに見たくないしな」
カルラはそう言うと、さっさと街道をスタスタと歩き始めた。
「なにやってんだ!早くついてこい!」
振り返りざまに叫ぶカルラの後を3人がついていく。
それから数十分後、先頭をカルラ、その数メートル後ろをエドウィンとサリナが歩き、そのさらに数メートル後ろを大和が歩く形となっていた時のことであった。
「只者ではありませんね、あの男」
突然ガルドが大和に話しかけてきたのである。
「うん、僕もびっくりしたよ。流石、アーカートさんの旧友だよね」
先頭を歩くカルラの背中を見ながら大和が言った。実際、彼がいなかったら3人の旅は先程の襲撃で終わっていたのかもしれない。
「彼はまだ実力の半分も出していないでしょう。にもかかわらず先程の見事な動き。侮れませんね。…………ところで大和様。少し聞きたいことがあるのですが」
突然ガルドが小声で話し始めた。
「メリツ修道院を出発する前夜ですが、ラティア姫とはどこまでやったのですか?」
大和の心臓がドキッとはねあがる。出来るなら避けたい話題であったのだ。
「当然大和様の事ですから、ラティア姫を抱いたはずですよね。ちっとも私に話してくれないから、気になってたんですよ」

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