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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 35

「と、とりあえずさ、カルラって人を探そうよ。どこにいるのかな?」
「さぁ、どっかそこら辺適当に探せばいるんじゃねぇの?でもさ、大和。その前に腹減らないか?」
エドウィンが腹を押さえながら言った。
それを見てサリナが苦笑しながら、
「それなら、まずは昼食。それから人探しって事でいいんじゃない?私もお腹すいちゃったし」
こうなれば、3人の目標は決まったも同然である。ところが、いざ歩いてみると、この町には飲食店と呼べる場所が酒場しかない事が判明した。
一同はやむなく、ペスタで唯一食事を提供してくれる場所に向かったのであった。



「いらっしゃい!」
店に入った3人を、この店のマスターと思われる中年の男がカウンターの奥から出迎えてくれた。
店はこじんまりとしていて、5人ぐらいが横一列に並んで座れるカウンター席と、小さい円型のテーブル席しかない。しかも、そのテーブル席は若い4人の男女が占拠していたため、3人はやむなくカウンター席につくこととなった。
「おや、随分若い客だね。言っておくが未成年に酒は出さないからな」
マスターが愛想のいい笑顔で注意した。
「分かってるよ、マスター」
大和達は苦笑しながら、それぞれ好きな物を注文していった。マスターは、笑顔で調理に取り掛かっていく。
そして出された料理だが、これが絶品であった。一口食べた瞬間、3人共に無我夢中で料理を口に運んでいく。
皿が綺麗に片付くまでに、そんなに時間はかからなかった。
「ごちそうさま!」
3人が声を揃えていった。
「ありがとよ。そういや、君達どこから来たんだ?この辺じゃ見かけないが」
代金を支払って、出発の準備をしている間にマスターが聞いてきた。
「ゴートに向かう途中なんです。でも、その前に人を探さなくちゃならなくて」
「人?この町でか?」
「ええ。カルラ・バルカイザーって人なんですけど」
それを聞いたマスターが目を見開く。
「カルラ。カルラならそこにいるじゃねぇか」
今度は大和達が目を見開いた。
「おーい、カルラ。お客さんだぞ」
マスターが叫んだのは、テーブル席の4人組の若者達だった。
カードで賭けをしている4人組。そのうちの1人、大和達に背を向けて椅子に座っていた黒髪の男が振り返った。
「あぁ?」
振り返るやいなや、大和達を見て怪訝そうな表情を見せる。
「その制服、ルカジマ……俺に何のようだ?」
言いながら席を立ち、大和達に近づいてきた。
「あの……あなたが……カルラさんですか?」大和が恐る恐る聞いてみる。
「ああ、そうだ。で、何の用だ?」
大和達を睨みながら聞いてきた。
かなり柄が悪い。アーカートの旧友と聞いていたから、もっと紳士的な人物だと思っていたのだが。

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