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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 31

「………やっぱり本当だったんだ。………偶然、だったの。……1ヶ月くらい前、たまたまロジモイさんの部屋の前を通ったら……ロジモイさんとアーカートさんが、あなたの事を話してたから」
言われて大和は思い出した。メリツ修道院に到着した翌日、アーカートに教団長の部屋に呼ばれ、ロジモイの前で胸の痣を見せた事を。
「2人の話を聞いてたら、あなたの事が出てきたの。あなたが、橘 大和が伝説の王の証を持っているって」
ラティアが不意に顔をあげ、大和の瞳をじっと見つめた。
「本当なの?あなたが、あの伝説の王、アルフレド初代皇帝ラウが予言した伝説の王なの?」
大和は何も答えなかった。かわりに自分が着ていた上着をゆっくりと脱いでいく。
そして上半身裸になった大和は、ラティアの目の前に立った。
「……そんな…嘘…」
ラティアが目を見開いた。視線の先には、大和が生まれた時から存在していた痣がある。
「本当だよ、ラティア。僕が伝説の王らしいんだ」
らしい、というのは大和自身まだ実感が無いからである。自分が世界を救うと言われても、いまいちピンとこない。
「………大和君」
ラティアは立ち上がると、ゆっくりと大和に近づいた。そして寄り掛かるように大和に体を預ける。彼女のかすかな吐息が大和には妙に刺激的だった。
「………ラティア」
ラティアは大和の顔をジッと見つめた後、ゆっくりと瞳を閉じた。わずかに開いた唇が震えている。彼女の表情は明らかにキスをせがんでいるように思えた。
キラキラとしたピンク色の唇に吸い寄せられるように、大和はゆっくりと顔を近づけていく。
ふにゅりとした感触で、温かく柔らかい物が大和の唇に触れた。ラティアの唇から甘い吐息が洩れる。
直後、何やらヌメついた物が大和の唇を舐め上げた。わずかに開いたラティアの唇から、ねっとりとした舌が這い出し、大和の唇をこじ開けようとしている。
「ん……んっ…」
大和が呻きを洩らした。ラティアの舌が、大和の口の中にゆっくりと侵入してくる。
(ああっ……ラティア…)
大和はラティアの舌先の動きに翻弄されていた。それでも、自分から少しずつ舌を動かし始める。ゆっくりと動く彼女の舌に、自分の舌先を絡める。
「んッ!アーン…」
ラティアの口から官能的な声が洩れる。大和は夢中で舌先を動かし、唾液をジュルリとすすり上げた。
ラティアは体をビクッと震わせると、その細い腕を大和の背中に回してきた。大和も応じるようにラティアの背中に回していた両腕にさらに力を込めた。

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