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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達〜第2章〜 251

「な、何?」
いきなりの展開に困惑する2人に近づいた執事風の男がうやうやしく一礼する。
「失礼ですが、メリツ修道院よりお越しいただいた橘 大和様で間違いないでしょうか?」
「は、はい。そうですけど……」
大和が答える。すると再び男が頭を下げ、
「橘 大和様。国王直々の御命令により、至急アルテミス様の私室にお越しいただきますようお願い申しあげます」
と、言った。
大和とナタリーは、思わず互いの顔を見た。男の言ってる意味がさっぱり分からない、といった表情である。
「王様直々……それって一体どういうことですか?」
大和が尋ねる。
しかし、
「……それは、私にも詳しい事は聞かされてはおりません。私はただ、大和様をアルテミス様の部屋にお連れするように、と言われただけですので」
今度は男が困惑した表情を浮かべてしまった。
気乗りしない大和だったが、国王直々の命令であっては行かないわけにはいかない。目の前の男も彼の斜め後ろでジッと控えている衛士も、とにかく黙ってついてきてくれ、と無言の表情で訴えてくる。
「アルテミスって?」
隣のナタリーに小声で尋ねる。
「元老院の1人よ。王国一の魔法使いで有名なのよ。おまけにすっごい美人」
その答えに、大和のやる気が凄まじい勢いで回復してきた。
国王の命令の理由は一切分からないが、これから向かう相手が美人となれば行かない訳にはいかない。
「案内してください」
「はい、ではこちらへどうぞ」
ここでナタリーと別れた大和は、執事風の男に連れられて城の中を進んでいった。



「こちらでございます」
大和が通されたのは城の地下だった。蝋燭の灯りしかない薄暗い廊下の最奥にアルテミスの私室は存在していた。
「どうかなさいましたか?」
「…………」
元老院の1人と聞いていた大和にとっては、あまりにも拍子抜けした感じだ。
男が部屋の扉を開く。大和を部屋に通すと、男はうやうやしくお辞儀をし、その場から立ち去った。
通された部屋は、これまた薄暗い部屋だった。オリエンタル風のカーペットが敷き詰められ、見るからに高そうな家具が並んでいる。部屋の奥に置かれたアームチェアには、1人の女性が座っていた。
純白のローブに身を包んだ美女。彼女こそが、ナタリーの言っていたアルテミスに間違いなかった。
「いらっしゃい。随分と遅かったのね」
女性が艶やかな笑顔で大和を迎え入れた。
刹那、大和の身体に2つの衝撃が走った。
1つは勿論性欲。
メロンのような乳房。女らしい丸みを帯びた太腿。全く隙の無い華麗な仕草。全身から漂わせる優雅さは、大和の性の本能を半ば強制的に呼び覚ましていた。
そしてもう1つは、
(な、何だ!?この感覚は!?)

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